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店を出て、家までの帰り道。

携帯から〝イケメン白濱〟を探して、コールを鳴らす。

亜嵐『もしもし？』

裕太「あ、亜嵐くん？今大丈夫？」

亜嵐『うん、大丈夫だよ。どした？』

裕太「あの、さ。言いづらいねんけど…」

亜嵐『なになに、珍しい』

裕太「Aと玲於が、付き合った」

亜嵐『えっ？？え、なんて？？』

もっかい言わすなよ～。。

俺かて心苦しいんやからさぁ…

裕太「A、玲於と昨日から付き合ってんねんて」

亜嵐『嘘でしょ…』

裕太「ほんま。さっき玲於、A迎えに来て、みんなにそやって言うてたから」

亜嵐『マジかよ…』

亜嵐くん、今どんな顔してんのかな…

電話で、しかも俺からなんて聞きたなかったかな…

でも…Aの口から聞かされたら、ショックでかすぎるやろ。

亜嵐『…裕太くん』

裕太「んー？」

亜嵐『先に教えてくれてありがとう』

裕太「ん。」

亜嵐『明日朝からだよね？』

裕太「そう」

亜嵐『俺も。じゃあまた明日ね』

裕太「うん、また明日」

亜嵐くん、辛そうやったな…

友達が結ばれるのは嬉しいけど、

友達の失恋を目の当たりにするって、

こんな苦しいんやな…

裕太「はぁ…ビール買お」

玲於、ごめんな。

このモヤモヤした雲が晴れるまで
祝福出来ひんわ、俺。