● ページ12
終わっちゃった…
てことは、玲於がそろそろ迎えに来るって事で。
誰かに見られたら絶対突っ込まれるだろうな。
玲於も余計なこと言いそうだし…
今日は早く着替えて帰ろう
「お先失礼します！お疲れ様です！」
広臣「お疲れー」
少し早歩きで更衣室へ向かおうとしたのに…
龍友「何そんな急いでんの？」
「え？急いでないけど？？」
龍友「あー、もしかして男とデートか！」
「は？違うからっ！」
龍友「え、嘘やろ…ほんまに男？」
男は男だけど、デートだから急いでるんじゃなくて、みんなに見られたくないから急いでるの！
彼氏だけど、彼氏でもないし。
…なんて言えるはずもなくて。
『とりあえず違うから！』って伝えて、更衣室へ急いだ。
________ガチャ
くるみ「お疲れ様でーす」
「お疲れ様」
くるみも居るんだった！
玲於と付き合ってるなんて、雪音に言われたらたまったもんじゃない！
こんな嘘の関係で彼女を傷付けたくない。
玲於がすずを忘れるまでの間だけなんだから。
忘れられたら、ちゃんと雪音と向き合ってほしいし。
「じゃお先ー」
くるみ「お疲れ様でした！」
ホールへ戻れば、居ないはずの男が臣さんと話をしていた。
「玲於…」
玲於「お疲れさん」
広臣「Aの事迎えに来たって」
知ってますよ、その人私の彼氏らしいんで。
けど何で入ってきてんの！
これじゃあみんなに、
涼太「あれ？玲於何してんの？」
隼「え！お前休みやん」
頭の中で赤ランプがバチバチ点灯してる。
これ、一番最悪パターンじゃん…
メンくんも、裕太も、龍友も、おまけにくるみまで来ちゃった…
玲於…お願いだから一言も発さないで、すぐにお店を出て。
メン「休みなのにどうしたの？」
玲於「あいつの事迎えにきた」
私を指差して笑ってる玲於と、
状況を飲み込めてないらしい他のみんな。
…玲於、お願い。
もう帰ろう。
・
・
玲於「Aと付き合ってるから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 297人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：wish | 作成日時：2018年3月5日 16時
