Take me now

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ご丁寧に紅茶を置いてくれる。
なにが楽しいのか、ずっと笑いながら。



「あの子と住んでるの？」


「…はい。手違いで」



手違い？と眉を上げたシュリさんに事の経緯を説明した。
…あたしが元カノということはもちろん抜きにして。



「へぇ…そうだったの。災難ね笑」


「そんなのはどうでもよくて。本題に入りましょう」


「あの子のこと全部知ってるの？」



まだその気はないらしい。
時間稼ぎでもしているのか。
あたしは肉が待ってるってのに！



「知りません。あなたが義理の姉ということしか」


「…ふふ笑 自分のこと話すなんて珍しいわ。大の女嫌いなのに」



知ってます。被害にあってます。
とは言えず…
そうですかと頷くだけ。



「あの子が女嫌いの理由知りたい？」


「えっ…」



その質問にちょっと心が揺れた。
それを聞かないとどうにもこうにも救えないから。
あの頃のあたしが少し、報われるかもしれないから。



「……はい」



またシュリさんはふふっと笑って、紅茶を一口飲んだ。



「望はね……」

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