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授業終了時のチャイムが響き渡る。





「やっぱり理科が一番やだなぁ」





次の授業が始まるまでの空き時間。


次が6時間目、




そう、本来なら次が終われば今日の学校も終わり。なんて余裕をかましてる頃合だと思うが

生憎今日は授業参観がある。



その為、廊下には増え続ける保護者で賑わっている





この学年は保護者が来ると恥ずかしさもあるが素直に嬉しい年頃の様で、ソワソワしながら廊下を気にする子が多い。






シンプルに和む。




よく考えてみれば、この子達とは一回りも年齢が違う。




うわぁ、一気に年取った気分!!!


けど21歳って実感も無いし、

この身体になったのは17歳の時。


身体の成長はしてるも、心は17歳のままな気がする。



考えれば考えるだけ謎だな。








「ねぇAちゃん、

今日はお家の人来るの?」







ふと、勝手にフラッシュバックする記憶。




この言葉が引き金となったのか、





歳をとる度気を使わせてしまう会話の一つだった。






心の隅で、




「来るよ」と




答えられる事を期待していた。




答えられることが羨ましかった。




答えられることを諦めていた。






ずっと、答えたかった言葉









『うん、来るよ』









胸の辺りが暖かくなって、





なんだか少し、泣きそうになった。

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作者名:うぃっぷ | 作成日時:2020年10月11日 23時

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