【名探偵コナン】とりあえず、どうしようか。

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ーー


　
「ボ、ボス…その子は…」
　



前の座席から躊躇うようにネグローニと呼ばれた男性がおじさんに問いかける。
　



ボスって、さっきの男も言ってたけど
結構偉めの人なのかな？
　
　
　

このおじさんが？？？


　
え、何かの団体様ですか？？
　
　



　
「あぁ、俺の娘だ」
　


『どんな趣味してんの』
　
　


　
おじさん呼びさせた次は親子設定ですか



　
「…えっと……？」
　
　
　
余計に困惑したのか、表情を見なくても声で悩んでいるのかがわかる。
　



　
「親子でも通じると思ったんだがね…、


彼女は俺の恩人だよ」
　
　





「…恩人、ですか…」
　
　


　
まぁ、あながち間違ってはないないけどね
　
　

　
「彼はネグローニ、

腕は結構な者だがメンタルがくそみたいでね」
　
　

「ボっ、ボスっ」
　
　
『言い方な』
　
　

おじさんにくそ呼ばわりされたネグローニさんは

また悲しそうだが少し焦った声でおじさんの紹介を止めようと声をかけてくる。
　
　



「お褒めの言葉は嬉しいですが…

……何も、駄目なところを教えなくてもいいじゃないですかっ！！」
　



「ついでに口煩い上に意外と短気なところもあるがね」


　
「ボスっ！！」
　
　


楽しそうにぺらぺらとおじさんは言うが


そろそろ彼が可哀想に思えてくる
　
　
　



『弱い者いじめは嫌われるよ』
　



「おっと、それは悪いことをしてしまったね」
　
　




「ぼくは弱くありませんっ！！」
　
　

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