【名探偵コナン】とりあえず、どうしようか。

番外編___ ページ41

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「名前を聞いてもいいか？」





車から降り、連れてこられたのは薄暗い廃墟となったビルの様な所。



ほんの少しのカビ臭さと埃っぽさを感じながら
薄暗い通路を歩く。







『………高塚………明日夢、です…』







嫌という程静かすぎるせいで、



響くぼくの声は震えているのがわかる。






……と言うか、本名を教えて良かったのかな



殺さないっていっても、






人身売買とか…臓器売買とか………






え、そんなの絶対嫌だよ！？！？！？




いくら周りからビビリと言われてたってこの状態なら誰でも怖いはず。




『ぁでっ！？』





足元を見て歩いていたら、途端にその人は立ち止まり




驚いて顔を上げたと同時に顔面をぶつける






…………ん？


ぶつける…………？？







恐る恐る後ずさり、ぶつかったその“何か”を確認する






「あぁ、悪い…部屋『ごめんなさい！！！』………。」





なんて事だ、下を向いていたせいでこの人が立ち止まった事すら気付かず
そのまま背中にぶつかってしまったらしい。








終わった。






１９年間特になんの苦労もしてない人生だったけど






罰は当たらないとおもう






あ、どうせ行くなら天国がいいな、




痛かったり怖い思いをするのは大の苦手だから







「…明日夢、か。
お前は随分と恐がりなんだな」






仰る通りです。









「……Negroni(ネグローニ)、




これがお前のコードネームだよ」







口角を上げたその人は、



ぼくに名前をくれました

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