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『…こころ……』
「だからAちゃん自身がその心を否定しちゃ駄目なの
その心はAちゃんの一部で、
いつだって生まれたがってるんだよ
だから、その心を大切にするって
私達と約束しよう?」
お姉ちゃんは手のひらをグーにして小指だけをあたしに突き出す。
「破ったら…そうだな、その者に一番辛い罰を与える…どうだ?」
そっとお姉ちゃんの小指に大根さんは小指を絡め優しく笑っているが
言っている事は現実味がありすぎて恐怖そのものだ
「もう、大くん?Aちゃんに怖がられちゃうよ?」
「ホー、少々物騒な事を言ってしまったか」
『約束、破らなきゃいい話でしょ』
あたしも小指を絡めて優しく力を入れる。
「フフッ、3人の約束ね」
「指切りとは懐かしいな」
ふたりの笑う姿を見てると、家族ってこんな風なのかなって
少し思ったりもする。
「あら、もう外真っ暗ね」
「あっという間だな」
ふたりは立ち上がり、またあたしの手をとる。
「帰ろうか、Aちゃん」
『…うん』
このふたりの温度に慣れないのは
あたしに家族がいなかったから
きっとそう。
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うぃっぷ(プロフ) - ハンナ・モンタナさん» わあああああ!!ありがとうございます!!!がんばります(´._.`) (2017年9月2日 22時) (レス) id: c8d8306da3 (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ・モンタナ(プロフ) - すごく面白いです! 更新頑張ってくださいね!(^_^*) (2017年9月2日 16時) (レス) id: 8bfb8a36d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぃっぷ x他2人 | 作成日時:2017年8月27日 0時