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「Aは人の事は良く見ているが
自分の事になると見落としてばかりいるんだな」
「もう、Aちゃんはいっつも人の事ばかりなんだから!」
元の世界でも、友達は皆口を揃えてあたしの事を優しいって言っていた。
だけど特に優しくした覚えのないあたしは、
その言葉の意味がいつもわからなくて曖昧に否定ばかりしていて
いつの頃からかあたしは
“優しい”って言葉は
ただの会話つなぎの言葉に過ぎない物として考えてた。
「まぁ、でも。自分でわからないのは無理もないだろう」
『?』
ふたりは歩いていた足を止め、
あたしも自然に立ち止まる。
ずっと右隣にいたお姉ちゃんはあたしの目の前に来て視線が合うようにしゃがみ込む。
「優しさっていうのはね、Aちゃん自身が作り出せる物じゃないの
Aちゃんが誰かのためにって想えば想うほど言葉になったり行動になったりして
そして伝えたい誰かに想いが届いて、嬉しくなったり、幸せになったりして
そしてAちゃんに対する想いが生まれて
次はAちゃんに何かしてあげたい、喜んでもらいたいって
そこで初めて優しさっていう心が生まれてくるの」
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うぃっぷ(プロフ) - ハンナ・モンタナさん» わあああああ!!ありがとうございます!!!がんばります(´._.`) (2017年9月2日 22時) (レス) id: c8d8306da3 (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ・モンタナ(プロフ) - すごく面白いです! 更新頑張ってくださいね!(^_^*) (2017年9月2日 16時) (レス) id: 8bfb8a36d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぃっぷ x他2人 | 作成日時:2017年8月27日 0時