【名探偵コナン】とりあえず、どうしようか。 (ページ27)

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「ふぅ、こんなに買い物をしたのは初めてよ」
　

　
「あぁ、仕事漬けで金ばかり有り余っていたからな」
　
　

　
子供用の服だからか、サイズが小さいため
あんなに買った服は三袋で収まってしまった。
　
　
　
　
お姉ちゃんの右手には一袋、左手にはあたしの右手。
　

大根さんの左手には二袋、右手にはあたしの左手。
　

傍から見れば完全に親子だと思う。
　
　

お姉ちゃんも大概だが、初対面である大根さんはお姉ちゃんに負けないくらいあたしを甘やかす。
　
　
　

なぜ。
　
　

　
「Aは小学2年生なのか、
　

学校は楽しいか？」
　

　
『まぁ、低学年の内は結構楽だよね』
　
　

　
「ふふっ、Aちゃんってば
声だけ聞くと大人と会話してるみたいなのよね」
　
　

明美さん、あたし達同い年ですよ。
　

　
「Aは優しいからたくさん友達がいるんじゃないか？」
　
　
　

『周りの子の心が広いだけだよ

それにあたしは優しくないもん』
　
　

大根さんが何故あたしに優しいと言ったのかがどうしてもわからない。
　
　

同級生と言っても本当は一回りも離れている子供たちなのに

理不尽な揉め事だってあたしから手を挙げたり攻め立てたりなどするわけがない。
　
　

「ホー、無自覚か。それなら尚更心が優しい証拠じゃないか」
　

『だから優しくないよ』
　

「Aちゃんってば、自分で気付いてないんだね」
　
　
　
大根さんとお姉ちゃんは目を合わせて

何故か嬉しそうにしてもう1度あたしの方を向く。
　

「たとえばほら、Aちゃんって
結構歩くスピード早いのに遅い私に合わせてくれてるし」
　

　
「気を使わせたくないのだろうが、

A用に買い物をしている時でも俺達の買い物の事ばかり考えてるしな」
　

　
『だってそれは』
　
　

「それにさっきだって自分の荷物は持つーってさんざん粘ってたしね」
　

　
「俺達が奪い取ったがね」
　
　
　

『そんな、自分の荷物ぐらい』
　
　

「お昼の時だって本当はお腹すいてるはずなのに私達が頼んだのが来るまでずっとまってたし」
　
　

「食べ物じゃなくて値段を見比べてばかりだったしな」
　
　
　

『…っ、だって』
　
　

　
…何だ、気付かれてたんだ
　
　