【名探偵コナン】とりあえず、どうしようか。 (ページ20)

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大根さん。ページ20

ーー
　

　
『楽しそうだねお姉ちゃん。』
　

　
「当たり前でしょ～

Aちゃんと買い物に行けるんだもの！」
　
　

そう言って呑気に鼻歌を歌いながらハンドルを握るお姉ちゃん。

　
朝から元気すぎる。
　

　

『ネグローニ、連れてきた方が良かったんじゃないの？』
　
　

　
「いいのよ、今日は女の子同士なんだし！楽しもうね！」
　

　
どんまいネグローニ、除け者にされてるわ
　

　
お姉ちゃんの安全運転の元、あたしはゆったりと外の景色を眺める
　

　
　
実際お姉ちゃんと2人きりで買い物は今日が初めて。
　
　

本来ならあたしも免許取れるはず
　

　
羨ましさを悟られぬようなるべくお姉ちゃんを見ないようにする。
　

　
『……？』
　

　
ふと、手前に歩いている人に違和感を感じる
　

　
「久々の外食だなぁ～、Aちゃんは何食べたい？」

　
　
『…ん？んーとねぇ…』
　
　

　
気のせいかもしれないけど、歩いている速度が遅くなった気がする
　
　

お姉ちゃんに曖昧に返事をし、手前に歩いている人をじっとみる
　
　

　

まっすぐ歩いていたその人は、右に曲がり
　

右に曲がり！？！？
　
　

『お姉ちゃん！！！』
　

「っ！！きゃああぁあ！！！」
　

　
お姉ちゃんは何とか当たらぬようハンドルを

最大限に回し右にキューカーブするが、
　

止まればいいものの、余計右に進んだその人は運悪く車に当たり転げ落ちる
　
　

　
「っ、」
　
　

　
車を止め、急いでお姉ちゃんは外に出て倒れているのを見て救急車を呼んでいる
　
　

　
『…………ちょっと、違和感だよねぇ』
　
　

　
車の中で倒れている人を見ながら小さく呟いた。
　