【名探偵コナン】とりあえず、どうしようか。 (ページ17)

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兄貴。ページ17

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『すげぇ晴れじゃん』
　

クローゼットから適当に服を引っ張り出し、部屋に鍵をかけ現在初散歩中。
　
　

昨晩に少し雨が降っていたため足元には
小さな水溜りができていて、踏まないように気をつけながら歩く。
　
　

帝丹小まで歩き、そこからいつもは進むことの無い方向へ歩く
　
　

何かあった時のためにネグローニから携帯を買って貰っており、

いまは履いている短パンの後ろポケットの中。
　

　
ひとりきりで散歩兼探索をしている事がばれたら間違いなく叱られるだろうなぁ
　

　

GPSって付けられてんのかな

お姉ちゃんは優しくてさすが姉って感じだけど、

ネグローニはもはや母親感が強すぎる。
　
　

来た道順を覚えながら進み、曲がり角を曲がる
　
　

“米花町今年度行事予定”

　
提示版に大きく画用紙で書かれた文字に目がいく
　

　
　
『…………米花町…』
　

　
　
聞きなれない名前の町名、

今更ながらここは米花町という町なのだと知る
　

いや、どこよ
　
　

「もう知らないからっ！！！」
　

『っ！』
　
　

　
突然聞こえる怒鳴り声に驚く。
　

声が聞こえた方を見ると公園があり、
　

気がつけば、出入口から泣きながらどこかへ走り去る女の子の後ろ姿を

ただぼうっとして見ていた。
　
　
　

「ぉ、おい！！…あ～…くそ…っ」
　
　

女の子のあとを追いかけようとしたのか、

女の子と同じくらいの背丈の男の子が出入口で女の子の背を悲しそうに見ている。
　
　

喧嘩ですか？？
　

　
「あー…どうすっかなぁ…って、なんだ？

………迷子か？」

　
　
振り返り、あたしの存在に気付き

そのまま目の前まで近付かれる
　
　

「お前、ひとりか？親は？」
　
　

親などいないため、首を横に振る

　

どうやら本気で迷子だと思ってるらしく周囲を見渡した後あたしに目線を戻す。
　
　

「大丈夫、俺が必ず家に帰してやるからな！」
　
　
　
　

あたしと目線をあわせるためか、
　

男の子はしゃがみ込み、頭をぐしゃぐしゃと撫でながらあたしに笑いかけた。
　
　
　