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「Aちゃん、ご飯できたよー」
 
 


 
『ぁ、はーい』
 
 



お姉ちゃんの呼びかけに答え、本に栞を挟む
 
 


元々読書するのは嫌いではないが、
 

手元にスマホがないために
どうしても暇潰しに必要なものは今のところ

読書する事かお姉ちゃんと語る事しかなく
 
 


勉強と言っても足し算引き算くらいはさすがにできる




…………はず。
 



 

『明日?』
 
 

「えぇ、7つ離れた妹がいるって前に言った事があったでしょう?


一緒にお墓参りに行こうと思ってるんだけど…」
 



 

「宮野さんだけならまだしも、ぼくも仕事で帰るのが夜になってしまうんですよね」
 
 
 
ご飯は3人で食べると言う決まりらしく
ネグローニも仕事から手を止め、


ダイニングにあるテーブルには三人分の料理が、
 
 


そして今まで空席だった椅子にはふたりが座っている。
 
 


お姉ちゃんお手製のオムライスを頬張りながら

二人の顔を交互に見る
 
 
 



『いつもご苦労さま』
 
 


「ぇ、あ…ありがとう」
 



「そうじゃなくて、Aちゃんをひとりにさせちゃうでしょう?」
 
 



『へぇ』

 



明日は日曜日だから学校はない
 

あ、散歩でもしようかな。
 



最近はほとんど家にこもりっぱなしだったから息抜きに少しは外に出なきゃね、
 



実際、家から帝丹小までしか道わかんないからなぁ、
 




自分の住む街を少しは知らなくちゃね
 
 


それにいつ帰れるかわからないし
 
 


 
 
「寂しくさせちゃうよね、ごめんね
 


夜には帰ってこれるからね」
 
 

『ぇ、大丈夫だよ?』
 


 
「ぼくもなるべく押し付けて帰ってくるからね」
 
 



『仕事しろよ』
 



 

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うぃっぷ(プロフ) - ハンナ・モンタナさん» わあああああ!!ありがとうございます!!!がんばります(´._.`) (2017年9月2日 22時) (レス) id: c8d8306da3 (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ・モンタナ(プロフ) - すごく面白いです! 更新頑張ってくださいね!(^_^*) (2017年9月2日 16時) (レス) id: 8bfb8a36d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うぃっぷ x他2人 | 作成日時:2017年8月27日 0時

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