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おじさん。 ページ2

ーー

 


 
重い瞼を開くと、視界は一面に広がる雲一つない薄暗い大空。
 
 


 
『………』
 
 
 


仰向けになっている身体を起こそうと力を入れるが違和感に気づく
 


 

『………ぇ、』
 
 




起き上がり自分の足と手を交互に見る
 


視力は悪い方ではなく、むしろ今まで17年間生きてきて行った視力検査は

毎度左右とも文句無しのAだった。
 
 


手を開いたり握ったり振るなどするが謎は深まる一方。
 



記憶が定かであれば、あたしの手はこんなにも小さくないはずだ。
 
 
 

それ以上に、つい先程まで身に纏っていた制服は無残にかき消され、



その代わりに見覚えの無い真っ赤なワンピースを着ており、

足元には黒色のハイソックスに底のない赤いパンプス。
 
 
 




『…は……ぇ………んっ!???』
 





いくら瞬きをしても見える景色は残念ながら変わることはない。
 
 




…さて、どうしたものか。

 



ずっと座っていても埒が明かないため、
立ち上がる。
 
 


 
『………』
 
 




静か過ぎる周囲に謎の緊張感を覚え、

進む足音だけじゃなく、気配までも無意識に薄めてしまう。
 




ん、気配を薄められるのか??
 

ノリだよノリ。
 



ちなみに隠れんぼは大の得意である。
 




何?興味が無いって??
 
 
悪かったね、けれどこれでも真面目キャラだとは思うから是非とも安心してほしい。
 
 




見た感じ空き地のような所で、角を曲がると人の気配がするのがわかる。
 
 



『……?』
 

 
微かだが声が聞こえる。
 

相手にばれぬように気配を消すことに集中し、言葉の内容が分かるところまで近付く。
 
 
 




 
「…ハッ、ざまぁねぇな!!

ご自慢の幹部共は今頃偽データの餌食
 
そしてボスであるお前は目もつけていなかった小規模組織を立てた俺に迫られ絶体絶命、か?」
 
 
 


「……っ、」
 
 
 




 
『……、』
 





 
ぇ、まって、これやばくね??
 
 

一番まずいタイミングで来ちゃったよね???
 
 

拳銃持ってるし、






拳銃!?!?!




待って、日本人って使用禁止じゃないの???
 
 
 



え、安全平和国???
 
 
 




「…まぁいい、遺言ぐらいは聞いてやるよ」
 
 




「…………」
 
 
 

___→←Setting



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うぃっぷ(プロフ) - ハンナ・モンタナさん» わあああああ!!ありがとうございます!!!がんばります(´._.`) (2017年9月2日 22時) (レス) id: c8d8306da3 (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ・モンタナ(プロフ) - すごく面白いです! 更新頑張ってくださいね!(^_^*) (2017年9月2日 16時) (レス) id: 8bfb8a36d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うぃっぷ x他2人 | 作成日時:2017年8月27日 0時

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