6.サムなふたり ページ6
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「正直、私はふたり付き合ってると思ってた」
事の成り行きを傍観していた同期が会話に入ってきた。
高校時代から何度も言われた言葉である。
ジュンギュ「俺とAが?そんなことが起こったらまさに青天の霹靂だね〜」
心底呆れたというような表情で話をするジュンギュ。
いつも謙虚の仮面をかぶるジュンギュだが、親しい人の前では自己陶酔が隠しきれないようだ。
「そう?有り得る話だと思ったけど…A可愛いし」
擁護の声をあげてくれた同期…ありがとう。
「あ!A、今年の新入生イケメン多かったよ!その中から出会いあるかも!」
「うん?」
「目を引く人は多かったけど、特に目立つ子がいた!Aと同じ国文学科の子!スタイルよくて可愛い系のイケメンだったよ!もう既に学内では有名人」
「へえ〜」
ジュンギュ「…そんな奴がAに関心あると思う?」
同期の話を聞いて幸せな想像を膨らませる私にジュンギュは辛辣な一言を投げつけた。
「そんなのわからないでしょ…それにしても可愛かったな〜」
そう言って恍惚とした表情を浮かべる同期にジュンギュはつまらなそうな顔をした。
一方、私は同期にこんな顔をさせてしまうくらいの人間は一体どれだけ魅力的な容姿をしているのか気になってしまった。
「ねえ、写真ないの?」
「あ〜、インスタは繋がってるんだけど、自分の写真載せてないんだよね〜」
「そうなんだ」
真のイケメンは自分の写真をインスタに載せないらしい。
暇さえあれば、私のラインに自撮りを送りつけるキムジュンギュとは大違いだ。
ジュンギュ「自分の顔に自信がないんじゃない?大したことないね〜」
残念がっていた私にふくれっ面のジュンギュが一言放った。
どうしてこんなにも溢れ出るような自信があるのか。
一日中自撮りをして楽しむような男、キムジュンギュくらいだ。
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時