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29.こんがらがるのは ページ29

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そんなことがあって今一番頭がこんがらがっておかしくなりそうなのは私であるはずなのに、何故かおかしくなったのは今私の隣に座っているキムジュンギュだった。


午後に一コマだけ授業を受ける日は、普段だったら
"お昼ご飯作って" という図々しい連絡を寄越すジュンギュだが、今日はお昼になっても連絡がこなかったため、
"ご飯食べないの?" と私から連絡をしたら、


ジュンギュ「俺がご飯食べようが食べまいがAには関係ないでしょ!!その貴公子とかなんとやらを気遣ってあげたら!!」


といきなり声を張り上げて電話を切ったし、
いつも一緒に登校している学校も先に行ってしまったし、
今も現在進行形でジュンギュは話しかけるなというオーラを全身から放っていた。



「ジュンギュ〜」

ジュンギュ「……」

「歴史学科のプリンス?」

ジュンギュ「……」

「ぷりぷりざえもん?」

ジュンギュ「…… ぶりぶりざえもんね」



私が呼んでも無視していたジュンギュだが、ぷりぷりざえもんという単語には反応して口を尖らせた。

ナイスぶりぶりざえもん…



「どうして今日はそんなにイライラしてるの?」

ジュンギュ「…してないけど」

「ジュンギュの心の変化に私が気付かないと思う?なんか嫌なことでもあったの?」

ジュンギュ「………ないよ……ねえA…」

「うん?」

ジュンギュ「…あの新入生に勉強教えるって本当?Aが何を教えられるの?」



同感だが、実際に他人に言われると耳が痛い。



「う〜ん…わからない…課外授業を頼まれたけど…私じゃ分不相応だよね…」

ジュンギュ「課外授業?...日程はもう組んだの?」



うん?


言われてみれば、課外授業をしてくれと頼まれただけで詳しい日程は全く決めていなかった。

日程を組むには、連絡を取らなければいけないけど、私は彼の連絡先を知らない。

ジフンやヒョンソク先輩に頼んだら連絡先を教えてくれるだろうけど、黙っていたらこのままことが有耶無耶になるんじゃないか。

それならそれで…




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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時

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