冬空の星2【イナズマイレブン】 (ページ35)

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Episode.53【★☆】ページ35

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次の日の練習は、練習試合みたいな感じだった。
必殺技を完成させる組は、必死に特訓してる。
あれ？昨日よりも緑川くんの動きがよくなってる！

「いいぞ！緑川！」

誰かが緑川くんを元気づけてくれたのかな。
よかった。元気そうになって。
それにしても、本当に楽しそうになってるなぁ。
緑川くんだけじゃなく、みんなの動きもよくなってる。

「緑川くん、調子出てきたみたいだね」

「わたしも心配してたけど、元気そうでよかった！」

この日も夕暮れまで練習した。
あっ！土方くんと吹雪くんが練習してたボールが飛鷹くんのほうに！

「危ない！」

当たるかと思ったそのボールは、飛鷹くんが蹴りあげた(？)空気が失速させて当たらずにすんだ。
またあの空気…？なんだろう…

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翌日。今日は2チームに分かれて練習試合を行うみたい。
みんな各々の準備をしている。

「練習試合か～！楽しみやな！」

聞きなれない声…誰だろう？

「あれ、そこのマネージャーさんは初めましてやな？」

「あっ、はい、藤原Aっていいます…」

「固くならんでええよ、で、こっちが…」

「財前塔子だよ、よろしくね」

「うん、よろしくね。…寝不足？大丈夫？」

なんだか気分が良くなさそうだった。どうしたんだろう？

「あぁ、大阪からの往復が大変だって言うんで、リカをあたしの家に泊めてるんだけど、ギャグで笑わないと寝かせてくれなくて…」

そっか…御愁傷様です…

そんな話をしていたところに突然、1台の車が現れる。
グラウンドで止まり、中からサッカーユニフォームに身を包んだ人が出てきた。
見慣れた顔もいる。御影専農とか、帝国とか。

久しぶりね、って現れたのは、そのチームの監督？
みんなは驚いた顔で、「瞳子監督…！？」って言ってる。
前の監督だったのかな、そりゃビックリだよね。

「私たちネオジャパンは、日本代表の座をかけて、あなたたちに試合を申し込みます」

代表の座をかけてって…本当に…？
久遠監督も、そんなのOK出さないよね…？

「いいでしょう。みんな、準備を始めるんだ」

本当…？代表の座をかけてだよ…？
なんか、すごいことになってきたな…

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