冬空の星2【イナズマイレブン】 (ページ29)

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Episode.47【★】ページ29

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今日は七夕。
Aちゃんの誕生日。
でもお祭りは一緒にいけない。吹雪くんと一緒に行くらしい。
午前中出掛けるところは見かけなかったから、午後から行くのかな。
じゃあ、オレは今から行くとするか。

たくさんの星飾りに、賑わう人々。
活気溢れてて、みんな楽しそう。
オレも、Aちゃんと来たかったな。

ひとりで町を歩きながら、ふと目についた屋台へ。
星をモチーフにしたアクセサリーやキーホルダーなどがたくさんあった。
中でも水色の星がついていて、細かなビーズで尾を表したような流星モチーフのストラップが目についた。
隣には色違いの赤いものもある。
決めた、誕生日プレゼントはこれにしよう。
きっと気に入ってくれるだろうな。

せっかく来たんだし、なにか食べようかな。
といっても、目を引くものは特にないけど。

「おっ、ヒロト、一人で来てるのか？」

「緑川？なんでここに？」

「お祭り楽しいじゃないか！一緒に回ろうぜ？」

緑川も来てるなんて。
なんだかひとりだと憂鬱だったから、助かったよ。

「それ、何持ってるんだ？」

「これかい？誕生日プレゼントさ」

「誰に？」

緑川なら言ってもいいかな。

「Aちゃんに」

「ヒロト… Aが好きだったのか…？」

「あぁ、ずっとね」

「でも、Aは吹雪を好きみたいだぞ…？」

「そんなのわかってるさ。でも、諦められないんだよ」

「そうか… 俺は応援してるぜ」

「うん、ありがとう」

なんだかしんみりさせちゃったかな。
話題を探さなきゃ…

「あ！ヒロト！チョコバナナあるぞ！食べないか？」

「うん、じゃあ食べようかな」

緑川、本当に楽しそうにしてるな。
チョコバナナも…すごくおいしい。
バナナにチョコをかけただけなのに、お祭りの雰囲気がさらに美味しくさせるのかな。

「射的もあるぞ！」

緑川は走っていってしまった。
難しいと思うけど…

「ヒロト…これ難しいぜ… 1発打ってくれないか？」

緑川が狙ってるのは…ぬいぐるみ？
あれは重そうだし、弾も弱そうだし…

「とれなくても責任とれないからね？」

打ってみると意外と弾は強かった。
緑川の狙っていたぬいぐるみに命中して、後ろに倒れこむ。
狙った場所に打つのは、サッカーでも同じことだ。

「すげー！ヒロト、ありがとう！」

「どういたしまして…ってそろそろお昼だね、帰ろうか」

「そうだな、いやー！愉しかった！」

そう話ながらオレたちは学校に戻った。