冬空の星2【イナズマイレブン】 (ページ21)

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Episode.39【★】ページ21

応援しててってお願いされたし、ヒロトくんを応援しよう…！
でも、なかなか声を出すタイミングが見つからない。

そうこう悩んでいるうちにBチームの豪炎寺くんが攻め上がってきていた。

「いくぞ円堂！」

「ああ！かかってこい！」

「ファイヤートルネード！！」

豪炎寺くんはその場で高く飛んで、高火力技をゴールに叩き込む。
その熱に応えるように円堂くんも必殺技を使う。

「ゴッドハンド！」

パワーアップしているはずのファイヤートルネードを止めた。
円堂くんのゴッドハンドもパワーアップしてる。

続いてAチームの攻撃だ。
染岡くんが前線まであがって必殺技を打つ。

「ワイバーンクラッシュ！！」

「ムゲン・ザ・ハンドー！！」

染岡くんの必殺技も立向居くんによって止められてしまった。
お互いピリピリした空気が流れる。未だに0-0のままだ。

Bチームの攻め上がったボールは奪われ、ヒロトくんにボールがわたる。
これはシュートのチャンスだ。

「ヒロトくん頑張って！！！」

自然と声が出ていた。
ヒロトくんは少し驚いたようにこっちをみてから、ゴールに向き直る。そして。

「流星ブレード！！」

心なしかいつもより強そうな流星ブレード。
それは立向居くんが必殺技を出す暇もなくゴールに打ち込まれる。
ピピー！と得点を告げるホイッスル。この試合初の得点だ。
わー！ってわたしも叫んでいると、ヒロトくんがこっちに目線をくれて微笑んでくれた。
すごかったよ。あとで教えてあげないとね。

それからも攻撃は続く。
Bチームの豪炎寺くんがまたゴールまで上がってきて爆熱ストームを打つ。
円堂くんも正義の鉄拳で止めようとしたけれど弾き返されてしまう。
ここで1-1と同点に。

そしてAチームがさらに得点しようと攻め上がる。
点をとられれば点を取り返す。それが繰り返される熱い試合だ。
染岡くんがパワーアップしたワイバーンクラッシュV2でシュートを決める。
またAチームは1点リードだ。

Bチームも負けじと影野くんが攻めていったけど松野くんのクイックドロウでボールをとられてしまう。
そして目金くん、宇都宮くんとわたって。
ここでシュートだってときに前半終了を告げるホイッスルが鳴った。

「ヒロトくん、すごかったよ！先制点おめでとう！」

「Aちゃんも、応援してくれてありがとう。力になったよ。後半も頑張るから応援よろしくね」

勿論！って頷く。

ヒロトくんは微笑んでフィールドに戻っていった。