冬空の星2【イナズマイレブン】 (ページ1)

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Episode.38 ページ1

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あれからみんな、選抜試合に向けて一生懸命練習してる。
みんな、世界大会行きたいもんね。

「はーい！休憩の時間でーす！」

やった！お昼だ！ってみんな走ってきて。
疲れてるのに走ってくるのか。元気だね。

「ねぇ、Aちゃん」

ヒロトくんに声をかけられる。

「どうしたの？」

「今度の選抜試合、オレのこと応援してて欲しいんだ」

「うーん…」

考え込んじゃう。
わたしは吹雪くんが好きだから。
吹雪くんを応援したい。
でもいつもわたしを支えてくれるお礼もしたい。
返事に困っているわたしをみてヒロトくんは言った。

「別に無理にとは言わないんだ。Aちゃんが吹雪くんを好きなのもわかってるから」

「うん…」

「じゃあ、試合頑張るね」

そう言ってヒロトくんは去っていってしまった。
どうしよう。
どっちも応援するなんて気持ちがこんがらがってできない。
考えておかなきゃ…

＊＊＊

試合は明日に迫っていた。
みんな今日はいつもよりも真剣に練習している。
ちなみに、協力する必殺技を使ってはいけないそうなので、みんな個人個人で練習している。

ヒロトくんと吹雪くんは円堂くんと一緒にシュート練習とゴールを止める練習をしている。
相変わらず綺麗な流星ブレードと、普段の吹雪くんからは考えられないかっこよさのあるウルフレジェンド。
それを円堂くんは軽々止めちゃう。
円堂くんもすごいなぁ。

2人の真剣な顔をみてると、どっちかなんて選べない。
家に帰っても決まらなくて、ごはん食べながら、お風呂に入りながら、ベッドに潜ってからも決まらない。

＊＊＊

どっちを応援するか決まらないまま試合当日になってしまった。
もうみんなフィールドに立ってる。

「ピーッ！」

試合が、始まった。

みんないつもよりも気合いの入ったプレーをしている。
ボールの取り合いもいつもより過激というか、熱がこもってる。
みんな今日は自分をアピールするためのプレーだ。
みんな頑張って。

「みんな頑張ってー！」

秋ちゃんが声援を送っている。

わたしも応援しなきゃ、でも…
吹雪くんを好きだけど、ヒロトくんに応援しててほしいっても言われてる。

どっちを応援しようかな…

→『やっぱり吹雪くんが好き。吹雪くんを応援する！』

→『お願いされたし、頑張ってほしいからヒロトくんを応援する！』