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----------------10年前-----------------
「A!!!!!朝ごはんは?!!?!」
「遅刻だからいらなーい!!!いってきまーーす!!」
お母さんの呆れた顔を背中に
家を飛び出した
ヤバイヤバイヤバイ !!!!
今日もゴリラ(担任)に叱られるのは無理!!!
超全速力で坂を駆け下りる。
「っとととと。おはよ A。」
勢いづいた私をいつも坂の下で受け止めてくれる太輔。
「はーーーっ 疲れた!!!
おはよ!!
バスまだきてない?」
「うん、まだ来て………いや来てる!!!
早く!!
走るよ!!」
後ろから私の背中を押しながら太輔が走る。
「ちょっ!!と!すいません!乗ります!!」
満員で既にぎゅうぎゅうな所に入り込むようにして
なんとか乗った瞬間、
勢いよくバスのドアが閉まった。
よかった!!間に合った……!!
……って太輔乗れてない!!!!
「A!!俺 次のバスで行くから!
空いたからって
座って寝過ごすなよ!!」
発車間際にドアの向こうで太輔が早口で叫んだのに対して
コクコクと首を縦に振った。
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作者名:Keiko | 作成日時:2015年10月17日 12時