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4限は体育の時間
男子はバスケ
女子はランニング
だったんだけど私たちのランニングが
早めに終わったから急遽男子のバスケを見学
太輔 バスケ部だからきっと
余裕そうな顔してやってるんだろーなー
とか思いながらりかこと体育館に入る
「キャーーー!!!もうやばい!!かっこいい!!!」
あーあ また女子の黄色い声援集めちゃって
さぞかし藤ヶ谷太輔もお得意なんだろうな
と思っていると
聞こえてきたのは
「宏光くーーーーん!!!頑張ってー!!!」
「キャーー!宏光くんシュート!!!」
「かっこいいー!!!!」
ん????
宏光くん??
あれ、いつもの太輔じゃないのか
コートの方を見てみると
まさにゲームは激戦
どうやら太輔と北山くんは同じチームのよう
バスケ部の太輔を追い越して
小さな身体でどんどん人の合間をすり抜けて
ドリブル、そしてシュート
バサッ
ネットが揺れて
見事に綺麗にシュートが入った
シュートが入っても仲間と
ハイタッチをする様子もなし
へえー……北山くんほんとに
運動神経いいんだなぁ
でも何となくさっきから
北山くんと太輔の身体の衝突が多い気がする
北山くん全く太輔にパス出さないし……
大丈夫かな
……あっ!!!!
そんなことを思っていた矢先
北山くんがぶつかった衝撃で
太輔が転んだ
太輔の様子を伺っていると
突然太輔が立ち上がって
北山くんの胸ぐらを掴んだ
「お前 さっきから何なんだよ
感じ悪いんだよ なんかあんなら言えよ」
「別に」
周りの男子は太輔を止めに入って
女子たちもザワザワとしていた
「お前一人でプレーしてんじゃねーんだよ」
それだけ言って太輔は北山くんを離した
あんなに怒ってる太輔珍しい……
北山くんも何でそんなに太輔に突っかかるんだろう
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作者名:Keiko | 作成日時:2015年10月17日 12時