あの日のキミと今の僕に (ページ13)

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クリスマス

「ゆうくんっ！」

私のマンションまで迎えに来てくれた

『はい、乗ってっ』

紳士な彼は助席のドアを開けてくれる

向かい場所は秘密と言って車を走らせた

『Aとこうやってクリスマス過ごせるとか幸せ』

「本当？笑」

私もだよ、本来ならそう言うべきなのかもしれないけど自分の気持ちに嘘はつけない

『本当だってば！笑』

真っ直ぐで気持ちを素直に伝えてくれるゆうくん

こんないい人を振る私はおかしいのかもね

『着いたよ』

そこはイルミネーションが綺麗に広がる公園だった

｢うわぁっ！！きれー！！｣

はしゃぐ私を優しく見守る彼

『Aきっと喜んでくれると思ったよ。』

私のために……

『こっちきて』

｢ん？どうしたの？｣

パァッ

私たちが立っているところがキラキライルミネーションに包まれた

｢えっ、すごい……｣

呆気にとられる私

『この前の返事聞かせてもらえるかな…』

向かい合う私たち

｢・・・・・・・｣『・・・・・・・』

無言の状態が続く

｢ゆうくんの気持ちすごく伝わったよ｣

ニコリと微笑む彼

｢でも....｣

『でも？』

｢忘れられない人がいるの。｣

『・・・・・そっか・・・』

本当にごめんなさい。