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先斗寧
「囲井スイレンの第一印象と今の印象？」
「そうだ、この際だから言うんだけどカコの第一印象はマジで印象に残ってるから聞いて欲しい！」
ー 何をやらかしたんだ…
ー ぽんちゃんに負けないくらいのやらかしをしたんか…
ー 遅刻に負けないやらかし…
「いや、あの…私が顔合わせの時に遅刻した〜言うたやん」
「そん時、教室の扉開けて真っ先に視界に入ってきたのが囲井スイレンで」
「遅刻したやべ〜って思いつつ囲井スイレンのことを儚いな〜とかちっちゃくて人形みたいやな〜って思ってたらノートにちっちゃく"ここわかりづらい所にあるから迷いますよね"ってニコニコしながら見せてくれて私この子の隣の席でよかった〜って思ったもん」
「因みにそんなことしてたら次の番カコだったらしく慌てて立ち上がってイス倒してましたね。多分あれが一番カコがVTAの時でテンパってた瞬間ちゃう？」
ー お嬢は姿勢よく座ってそう…
ー てっきり歌のレッスン時とかに焦ってそうって思ったけどまさかのそこなんだ
ー 遅刻してそれやられたら確かにそう思うは…
「そうそう、姿勢よくぴんって座ってるんだけど傍から見ればちょこんって感じに座っとるんよな」
「そしてあの人歌うの苦手って名言しとるけど2番目位に堂々と歌い上げてたのを私は覚えとるからね」
「おいカコお前苦手言うたやん！裏切り者！って」
ー 草
ー まさかのw
「カコの苦手は信用ならんからもうちょい自信持って欲しいってのが今の印象なんやけど、ダンスが苦手なのはマジなのでちゃんとカコは人間なんやなって時々思ってるんはここだけの話やからな」
「まあ、自信がないからこそああやって頑張れるってのもありそうやけどな」
ー ダンス苦手なの意外
ー やっぱりお嬢って努力家なんやな
「カコは確かに努力家やけどあれは単純に度が着くほどのアホやからな」
「寧ろ加減を知らない馬鹿と言った方がええかもしれん」
ー いきなりの悪口で草
ー あれ、いい話だと思ってたのに雲行きが……
「私覚えとるよ、先生からよく『囲井さん休んでますか？』って言われとるの。絶対週に何回か言われとったからね」
「本人その度に『はい！』とか『ちゃんと休んでますよ』とか元気よく答えてるけど私休んでないの知っとるからな！」
『カコの休んでるは休んでるに含まれてないから休めアホ！』
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