■お仕置きの時間です■ (ページ2)

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あ｢わ、もう８時半じゃん!やっぱり話してると時間経つの早いね!｣

呑気にそんな事を言って友達にバイバイしてから、
いつも通り電車に乗る

あ｢ただいまー｣

家に着いたのは９時
今日も両親はまだ帰ってきていない

リビングのドアを開けようとしたら

ｶﾞﾁｬ

あ｢っわ!びっくりしたぁ…｣

私が開ける前に、お兄ちゃんが開けた

翔｢おかえり、…こんな時間まで何してたの？｣

あ｢ﾋﾞｸｯ))…ぇ……｣

ほぼ毎日これくらいの時間に帰って来てた私に、
いつも“おかえり”しか言わなかったお兄ちゃん。

なんだかちょっと怒ってる顔で言われると、昔お仕置きされた時を思い出しちゃうんだよね…

でも、もう高校生だもん!!
されるわけない…よね？

あ｢…別に、友達と遊んでただけだよ｣

じっと見てくるお兄ちゃんから目をそらして、リビングに入ると、腕を掴まれた

あ｢っ、何…｣

翔｢A、ちょっとお話しよっか？｣

そのまま腕を引かれて、リビングの絨毯の上に正座させられる

お兄ちゃんも私の向かい側に正座する

やばいよコレ…
絶対お説教じゃん…

翔｢高校生になったから、まあ、中学の時より遅く帰って来ても仕方ないと思うけどさぁ…。さすがに９時は遅すぎるよ？｣

お兄ちゃんの言ってる事はまさに正論。
でも、正論を聞かされて反抗心がムクムクと膨れ上がる

あ｢別に良いでしょ？友達と遊ぶくらい…｣

翔｢友達と遊ぶのがダメだってことじゃなくて、…もう少し早く帰って来れないのって言ってるの｣

あ｢勉強に支障出してないんだから良いじゃん…｣

翔｢そうじゃなくて!お前が危ない目に遇わないか心配なんだよ…｣

お兄ちゃんはあいかわらず怒った顔して私をじっと見る
見透かされるようなその目に耐えられなくなって、私は膨れてうつむく

あ｢そんなに心配しなくたって…。もう高校生だし…｣

翔｢確かにそうだけど、こんな夜遅くまで出歩いてたら危ないよ｣

あ｢なんなの!!心配だとか、高校生になってまでお兄ちゃんに言われること!?何時まで遊んでたって私の勝手でしょ!!｣

翔｢A!!｣

あ｢ﾋﾞｸｯ))……。｣

やばい、言わなきゃ良かったって思った時にはもう遅くて、

翔｢お前はまだ言われるだけじゃわからないんだな…｣

逃げ出したい…けど、怖くて動けない…

翔｢A、お仕置き。｣

あぁ、宣告されてしまった…