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那須に数学を教わって、何問か自力で解けるようになった頃には外は真っ暗だった。
｢めっちゃ勉強した！｣
｢やれば出来るんだから真面目にやればいいのに｣
｢頑張ろうと思ってもだんだん眠くなってきちゃうんだよね｣
1番前の席だけど、下向いて教科書見てる振りして寝てれば意外と気付かれないし。
｢後から見ればわかりやすいよ。カクカクしてる｣
｢まあ私には那須がいるからいいじゃん！｣
そういうと盛大に溜息を吐く那須。
迷惑かけてることはわかってるけど、那須のその優しさについ甘えちゃう。
｢暗いし送ってくわ｣
｢いやいいよ、家すぐそこじゃん｣
｢一応女子なんだから危ないでしょ。一応ね｣
今 那須かっこいいってなってたのに、一言余計だよ。
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作者名：ぷりん | 作成日時：2018年7月22日 1時
