HiB HiB dream【短編集】2 (ページ5)

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目を覚ますと、私は保健室のベッドで寝ていた。

今は何時だろうと時計を見てみると丁度もうすぐお昼休みの時間だった。

昨日、グループLINEで井上くんを追加しようか迷って迷って結局しなかった。

それが原因で遅くまで起きてたから寝不足かな。

やばい、私昨日から井上くんのことしか考えてないんじゃ？

｢失礼しまーす。あ、A、大丈夫？｣

｢菜月！もう大丈夫！ありがとね｣

｢保健室まで運んでくれたの井上くんだし後でお礼言っとくといいよ｣

｢え、井上？瑞稀？｣

｢そうだよ。何でテンパってんの｣

菜月は笑いながらも不思議そうに私を見てくるけど笑い事じゃない。

井上くんがここまで運んでくれたって？

おんぶ？お姫様抱っこ？

いや、絶対重いって思われたでしょ。

恥ずかしすぎる。

｢もう戻れる？｣

｢うん、大丈夫｣

先生と話して、菜月に手を引かれて、教室へと戻る。

井上くんにお礼言わなきゃ。

どんな事が起こったとしても、井上くんとまた話せるという事実に舞いあがる私。

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