【ハイキュー!!】見えた景色は (ページ49)

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80試合目ページ49

練習も終わり、外の空気を吸いに行こうと思い

外に出ると、研磨がいたので声をかけた

貴「研磨、久しぶり」

研「…久しぶり。」

そう言ってまた携帯を弄る研磨を、横目に俺は飲むものを買っていた

すると、研磨が声をかけてきた

研「(人１)さ…」

貴「おう」

研「壱夜と、何かあったの…？」

観察が得意な研磨に、俺は不意をつかれ

飲み物を落としてしまった

貴「…何でそう思うんだ？」

研「俺じゃなくても分かるよ…。二人で一緒にいないし」

貴「はぁー…。やっぱ分かるよな…」

研「うん。

あ、あと…

＿＿(人１)が、壱夜を避けてたから。」

貴「…は」

研磨のその言葉に、俺は言葉を返せなかった

研「俺はよくわかんないけど

…逃げれば絶対、後悔するよ？」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿

《壱夜side》

壱「(何で、何でお前がここにいる…！？
どうしていつも、俺の邪魔をするｯ…！)」

合宿初日は、最悪のスタートとなった。

ドアの所にいたのは、俺の大嫌いな実の兄だった

俺を見たかと思ったら、
何食わぬ顔で自己紹介をし、練習へと加わった。

その後の練習は、全く頭に入らず

俺の中で、ずっと黒いモヤの様なものだけが渦巻いていた。

壱「(くっそ…！全然ボール拾えなかった…！
アイツの事が、顔がチラつきやがる…)」

イライラしながらも、自主練をしようと準備をしていると

誰かが入ってきた

誰かを確認するのもめんどくさいので

俺は振り返らずに声をかけた。

壱「今から練習するんですけど、何か＿＿＿」

｢会いたかったぞ、壱夜｣

壱｢何であんたがここに………？！｣

その声の主は、大嫌いな兄の声だった。

隼「上手くなったな、壱夜」

そう言って笑った目の前の奴に、

俺は目の前が真っ黒になった

壱「(また、俺の居場所は無くなる…)」

俺の中で、何かが崩れる音がした