DISH//の姫 5th (ページ12)

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俺は後日その子と会うことになり、今、カフェで待っていた

待っている時に飴を口に入れた

『すみません、お待たせしました…』

だいち「いやいや～」

『それで、あの…』

だいち「はい？」

『あたしでよければ、お付き合いしていただけませんか？』

だいち「お、おぉ～…いいっすよ」

飴玉のおかげで21年間居なかった人生初の彼女ができた

・

それから俺はおばあちゃんから貰った飴玉を毎日舐めるようになった

宝くじが1000万当たったり

そのくじで高級車を買って彼女を迎えに行き

だいち「ねぇ!!今週末さ、どっか行こうか!!温泉とかさ？」

『えぇ～!!
家族旅行でフランスに行くっていったじゃん!!』

だいち「………」

『親戚が住んでてね…
人生初の海外なの!!いいでしょ？』

だいち「そっかあ、温泉はおあずけか～」

・

僕はAちゃんと電話中にヤンキーとぶつかってしまい、飴玉も舐められ、財布も取られた

俺は急いでおばあちゃんの所へ向かい…

だいち「ねぇ、おばあちゃん!!あの飴くれよ!!」

おばあさん「あー、あの時の青年か!!」

だいち「あの飴があるといい事だらけなんだよ、だからあの飴ちょーだい」

おばあさん「ちょっと…勘違いしとるの～」

だいち「え？」

おばあさん「あれは前借りじゃよ？」

だいち「前借り？」

おばあさん「幸運の前借り!!」

だいち「…………」

「おい、これやばくね？」

「飛行機落ちたってよ!!」

「フランス便の飛行機、死者100人以上だってよ」

---「明日からフランス行くんだよ、いいでしょ♡」

だいち「う…わぁぁぁぁぁぁぁあ」

おばあさん「だから言ったじゃろ?
飴も人生もあまり舐めすぎないようにって」

-奇跡のおばあちゃん fin-