花のち晴れ~鮮やかな空~ (ページ9)

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pipipipi pipipipi

「お嬢様、おはようございます」

ん………あさ……？

「学校の支度を…」

『大丈夫、自分で出来るから』

「承知しました」

ﾊﾟﾀﾝ

「はぁ………憂鬱…」

学校行きたくないなぁ…なんて思いながら制服に着替えて今日も歩きながら学校に向かう

と、見せかけながら学校とは反対の道に向かう

音には、「今日、学校休む」と連絡を入れた

プップップッーーーーーーー

え、なになに、なに？

後ろを振り向いたら大きな黒い車が窓を開けてきた

一茶「なーにしてるの？こっちは学校とは反対だよ？笑」

憂鬱になってしまったあたしの正体の犯人だ

『……あなたには関係ないわ』

一茶「えー、俺、悲しいなぁ…一応、キミの彼氏になったのに…」

成宮一茶は眉毛を下げて言ってきた

と、思ったら

一茶「サボるなら俺も声かけてよ～笑」

冗談なのか本気なのか…

『サボりません』

一茶「よし、じゃあ一緒に遅れて行こっか笑」

「乗って」なんて言われて強引に乗せられた

一茶「今日は何やるのかなぁ？ねぇ？笑
おもしろいことあるかな？笑」

『成宮一茶はどんな家元なんですか？』

一茶「あは笑
フルネームで呼ぶ!?一茶でいいから、はい呼んでみて!!」

『成宮』

一茶「本当、キミブレないね笑」

『じゃあ、成宮さんで…』

一茶「ねぇ、せめて、一茶くんで!!」

車の中でずーっと話しかけてきてくれたおかげであっという間に着いた

「キャーーーー」

悲鳴と共に聞こえてきたバイク音

あたしは走り出していた
後ろからは成宮さんの声が聞こえたけどそんなの気にしていられなかった

『ちょっと、何してるのよ』

運がよかったのか、悪かったのか、3人のうちの1人は昨日絡んできた男だった

「おぉ～久しぶり～」

「え、なになに、知り合い？」

『いい加減にしてくれませんか？早く逃げて…』

女の子にそう告げて泣きながら逃げていった

そしたら、昨日の男が壁ドンをしてきたけどいまいちきゅんなんてしなかった

「これ運命じゃね？付き合おうよ」

違う男が言ってきた

「やめとけ、こいつ男とっかえひっかえだからよ笑」

「え、そーなの？お嬢様なのに？笑」

『誰があなたたちなんかと…』