花のち晴れ~鮮やかな空~ (ページ8)

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一茶 side

一茶「ねぇ、キミ、Aちゃん？」

なんて聞くと、驚いた顔を一瞬したキミ

一茶「ねぇ、そうだよね？」

『……言わないで』

一茶「え？」

キミは、大きな瞳からおおきな滴を落としはじめた

一茶「ねぇ、なんでそんな格好しているの？」

『…………』

一茶「いつも一緒にいる子は知ってるの？」

『…………』

何も答えなくなってしまったキミ

一茶「わかった、何も言わない。だから、俺のお願い聞いてくれる？」

『なんでも聞きます』

そう来るのを待ってたよ笑

ラッキー

一茶「俺の女になって」

相当びっくりしたのか滴が止まっていた

一茶「そしたら、本当に誰にも言わない」

『………わかりました』

一茶「え、まじ、!?」

いつもだったら、絶対嫌だって言われるんだろうなぁ思ってたから正直嬉しい。

一茶「じゃあこれからはC5と共にブラックジャケットを着てもらう」

『それは絶対イヤ、お願いはひとつまで』

いつもの強気のキミに戻ってしまった。

一茶「じゃあ着なくてもいいから、俺の女になったということはC5の奴らに言う。」

『…………』

一茶「じゃないと、バラす」

汚い手口だとわかっているけど、これしか方法がないんだよ

本当のキミを知るためには

『わかりました』

一茶「はい、契約成立。じゃあ今日はもう危険だから家まで送るよ。それともうそんな格好してこんな遅い時間に歩いてはダメ。」

『指図されるの嫌いです』

一茶「じゃないとまた危険な目にあうからね？今度は助けてあげられないかもしれないから」

イヤイヤながら、受けとめたキミ

これから楽しくなりそうだね