花のち晴れ~鮮やかな空~ (ページ12)

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episode 2 ページ12

次の日、学校まで送ってくれた成宮。

なぜか音と神楽木がとても仲良くなっていた

なんで……？

って思いながら歩いていたら

愛莉「はぁ、スッキリした♡」

海斗「ったく…」

思いがけない衝撃を見てしまった

あんな可愛い子があんな重たい石を投げるなんて

『……大丈夫？』

海斗「あ」

『粉まみれだよ笑』

海斗「あー、ありがとう」

『いいえ!!じゃああたしはこれで!!笑』

海斗「待って、これからロビー行くんだけど一緒に行かない?一茶喜ぶと思うよ」

成宮が喜ぶとかじゃなくて、ちょっときまずい部分があって迷っていた

海斗「キミとちょっと話してみたいと思っていたし、行こ？」

『わかった』

C5にもこんな優しい人がいたんだね

ロビーについたら、杉丸さんが筋トレ

成宮は神楽木にしつこくしていた

あたしが着いたことには全く気付いてなくて

一茶「前話していた子とはどうなの？隠さず教えろよ～」

杉丸「失恋は人を強くする」

一茶「晴、振られちゃったの？笑」

晴「な、わけないだろ、もう俺にぞっこんだ」

なわけないでしょ、音が…

あんなかっこいい婚約者がいるのに笑

なんて笑いながら見てたら、平さんが神楽木に近付いて話しがあるとどこかへ行ってしまった

その時に、やっと、成宮はあたしに気が付いた

一茶「あ、朝ぶり～♡」

『今日も、庶民狩りしたんですってね…』

一茶「へへ」

『褒めてないです』

一茶「なに？さっきまで海斗といたの？俺、嫉妬しちゃう～」

『勝手にしてください』

一茶「なんで、俺にだけ冷たいの」

杉丸「陽苺さんは、なんで一茶と付き合った？」

『……強制』

杉丸「ああー、ありえる」

一茶「え、なに、おれ、悪者？」

『そそ、だから、杉丸さん倒しといて』

杉丸「承知した。」

あたしも杉丸さんに護身術としていろいろ教えて貰ったのを成宮にした

3人でこんなふざけた会話になるなんて思ってもいなかった

けど、ちょっと楽しかった

ちょっとだよ？