僕らを繋ぐ13の弦

第40話 ページ40

演奏が、終わった

ミスもなかった

強弱も出せた

悔いのない演奏が、できた


パチパチパチ……！
わぁぁぁぁ……！！

真「すごい…歓声……」
涼「今までで…一番大きい歓声ですね…」
『…浦正先輩？』

浦正先輩は、泣いていた

『先輩、大丈夫ですか…？』
浦「ごめん…いい演奏ができたなって…」
虎「浦正！速く楽器を控え室に運ばないと！」
浦「ああ、そうだな…！」


楽器を運び終わり、私たちは客席に着いた

曜「あ、お疲れー！すごく良かったぞ！」
桃「タイミングもそろってたし迫力あって……っ……」
虎「ちょ、なんで桃先輩が泣くんですか」
桃「あはは、感動しちゃって……」
光「次、どの高校ですか？」
曜「次はー…黄更城高校……」
健「黄更城…」
光「………」
浦「大丈夫、俺らもやれるだけの演奏をしたんだから…」

《プログラムＮｏ．10、黄更城高校、『春の詩集』》


来「すごい……」
怜「トレモロであんなに強弱が…」
涼「 難易度の高そうな曲ですね…」
宙「揃えるのが大変そうなのにピッタリ…」
真「あ、ソロかな…？」
『ソロは狂平さんと蓮次くん…』

中学から一緒に練習してきた仲間だからこそ、できる音色なのかな…


パチパチパチ……！！

虎「………」
光「………」


最後の演奏が終わり、遂に、閉会式が始まった

《始めに、結果発表、審査員長お願いします》

審「今年も各校、大変素晴らしい演奏でした。それでは、優秀賞5校から発表します」

健「………」
涼「………」

審「優秀賞、長谷川高校、田部高校、中野高校、」

来「……！」
怜「……！」

審「彩黄高校、黄更城高校」

真「………」
宙「………」

審「そして、来年度、全国高等学校総合文化祭に出場してもらう高校は…」

『………！！』
浦「…………！！！」


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閲覧ありがとうございます！
このまま41話も投稿しますが、人によっては気分が悪い展開かもしれませんのでご注意くださいm(_ _)m

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