僕らを繋ぐ13の弦

第25話 ページ25

「次は、中野高校箏曲部」

どうしよう、緊張してきた…
手が震える…これじゃあちゃんと弾けない……

ｷﾞｭｯ

浦「大丈夫だよ、A」
『浦正先輩…』

浦正先輩が手を握ってくれたから、だいぶ震えも治まった
よし、頑張ろう！！

〜♬*゜〜♬*゜〜♬*゜

浦「…これで中野高校箏曲部の演奏を終わります、礼」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「すごい…」
「琴ってあんな曲もできるんだ！」

反応もいいみたい、よかった…

浦「A、お疲れ！箏運ぶよ！」
『はい！』

「次は、黄更城高校箏曲部」

あ、先輩たちが話してた高校だ、どんな演奏なのかな…
……え、蓮次…くん……？

蓮「こんにちは、黄更城高校箏曲部です」

蓮次くんが黄更城の箏曲部？どういうこと？

.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬

すごい…みんな揃ってて強弱も出てる……
特に1パの先頭の人、ソロの部分の表現力が高い
こんな高校に勝てるのかな…

蓮「これで黄更城高校箏曲部の演奏を終わります」

パチパチパチ！

来「あれが、全国大会のレベルなん…？」
怜「あれに勝たないと全国大会には行けない…」
浦「………」
虎「…まあ、今日は帰ろう、今日こうやって敵を見ることができたし、それに大会あと3ヶ月もあるから…」
？「3ヶ月『しかない』だろ？」
浦「…！！」

さっきのソロの人と、蓮次くん…！？
虎「狂平……」
蓮「悪いA、サプライズにしたかったんやけど…そういう空気じゃなかった」
『…先輩、知り合いなんですか？』
浦「緑川狂平、黄更城の部長で……俺のし」
狂「ただの元クラスメイトだ」
浦「え……」
狂「お前らは、それで本当に全国を目指しているつもりか？あんなに迫力がないと審査員は見向きもしないだろこっちは部員が23人なんだ、たった10人なら10人で23人分以上の音をださないとな、それができないなら全国大会にでる価値はない」
虎「おい狂平、言い過ぎだろ！」
狂「図星だろ、だから選ばれなかったんだ、じゃあな」
虎「っ……！」
浦「……支度できたから、学校に戻るよ」
1、2年「……はい」

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