僕らを繋ぐ13の弦

最終話 ページ43

ーーあの日から、およそ1年が経った

今日は、全国総合文化祭日本音楽部門発表、全国大会での演奏の日

中野高校箏曲部は、今年は17人が入部し、25人体制となった

怜「会場大きいですね！」
宙「後ろまで届けられるかな…」
真「いや、届けるよ！」
来「大丈夫や、絶対！」
涼「ベスト4に入って、武道館行きますよ！」
『武道館なら先輩たちも見に来れるからね！』
健「あ、Aはそれが目当てなん？」
『えっ、いや、それだけじゃ…////』
健「隠さんでええんやで〜笑」
『だって佐賀県まで先輩が来てくれるわけないじゃないですか…』
光「ハイハイ準備して！理由は何であれ絶対武道館で演奏するんだから！」
真「張り切ってますね、光黄部長！」
光「そりゃそうだよ！…先輩たちが見れなかった景色、心に留めないと！」
虎「光黄もいいこと言うようになったな！」
光「それほどでも……って、虎次先輩！？」
『浦正先輩！？』
浦「おはうらまさ！見に来たよー」
虎「1年生たくさんいるじゃん！どうやって勧誘したんだ！？」
来「全国出場になったら、たくさん見学に来てくれたんですよ！」
狂「4人で見に行こうって、ずっと前から話してたんだ」
蓮「もちろん母校もだけど、皆も応援するからな！」
光「ありがとうございます！」
浦「てっぺんとれよ！」
全「はい！」
虎「…あれ、俺の財布が無い！？」
宙「えっ！？」
虎「蓮次、狂平、探すの手伝ってくれ！」
蓮「あ……了解！」
浦「俺も…」
虎「浦正はいい！」
浦「えっ」
光「…そろそろ準備するよ！」
『はい！』
光「Aちゃんは10分後に来て！」
『えっ』


浦「…財布、尻ポケに入ってた、別に気使わなくていいのにな」
『…そうですね』
浦「久しぶり、A」
『お久しぶりです、浦正先輩』
浦「…ねぇ、もう敬語じゃなくていいよ？」
『え、でも、先輩は先輩だから…』
浦「俺らは先輩後輩じゃなくて、彼氏彼女だろ？」
『でも…』
浦「蓮次にはタメで『蓮次くん』って呼んでるのに…」
『…分かりました！！……浦正くん』
浦「っ……///////」
『ちょ、…こっちまで恥ずかしいです/////』
浦「そ、そろそろ合流する？」
『あっ、はい！』
浦「応援してるから！」
『はい！浦正先輩、いや、浦正くん！』


《次は、中野高校箏曲部》

光「皆、行くよ！」
全「おおー！」

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