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21. フワフワ 〜智side〜 ページ21
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吐ききって、少し落ち着いたAちゃんの背中をさすった。
智「大丈夫？」
あ「大丈夫…すんません」
普段の彼女からは想像がつかないくらいフワフワしている。
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トイレに彼女を置いて、
智「水、取ってくるね？」
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…はぁ。
酔っ払いの介抱って、気ぃ遣うわ。
いや、Aちゃんだから？
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悶々としたまま、水を持って行った。
この人、自分の状況分かってないよね？
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智「ほら、水」
あ「はい…」
口をゆすいで、水を飲んで…
彼女の行動の１つ１つを見守る。
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智「こっちおいで？」
手を引くと、フラフラ付いて来た。
あ「あたし、帰らなきゃ…んふっ」
酔っ払い特有の回らない呂律で一生懸命話そうとしてる。
でも、帰すわけにはいかないよ？
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智「電車、もう無いから。
それに、そんなんで帰れる？」
俺の問いかけに首を横に振る彼女。
智「風呂、入ってきな？酒くせーから」
今度は首を縦に振った。
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作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2012年12月24日 14時
