＊Last Rain〜Fuma.K〜＊ two 完結

47話 ページ8

風「俺、ヤりたい。」

貴「え？」


そんな...体調だって、万全なわけじゃないのに。
だめだよ、
今そんなことしたら、風磨の体調に関わってしまう。


風磨は、机に手をかけて、なんとか重心を保ちながら、車椅子から離れ、立った。


貴「あ、危ないってば。やめ、なよ？体調のこともあるし、さ。ね？」

風「名前は、やだ？こんなやつに抱かれるの。」

私は...


私は...




貴「嫌じゃ、ない。」

風「じゃあ、いいよね？」



いつも私は、風磨の波にのまれてる。


いつのまにか降り始めた雨は、
私たちが絶頂を迎える頃には豪雨 になっていた。

雲は、怪しく黒光り、
雨粒が、私たちの衝動を煽るように、窓に爪を立ててゆく。


許されてしまいそうで。

私たちがした行為は、間違ってないと
激しい雨粒が、許してくれそうで。


風磨の体調に関わるのもわかってた。
それでも、繋がりたいほど、私は風磨に溺れていた。

48話→←46話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す