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「おみくじひこう？」
さっきからあっちこっちと貴方に連れられ神社を回る。
お祭りでもないのに焼きそばを食べたり、
俺の去年のお守りをお焚き上げしてもらったり、
そして参拝をした直後、すぐ横にあるおみくじコーナーを指さす。
「中島と引いたんじゃねえの？」
「健人と行った時は末吉だったからさ。ダメ？」
「んーん、引こっか。」
本当は中島の名前すら出したくなかったといったら、それは贅沢だと言われるだろうか。
でもいまの時間だけは、忘れさせてほしい。
俺のもの、って錯覚したままでいさせてほしかった。
貴方がうきうきな表情でおみくじを引いたのを確認してから、
俺も一枚おみくじを引く。
それぞれ自分だけに見えるように開いてみれば、
俺の引いたおみくじには《中吉》と書かれていた。
まあ、こんなもんだろ。
「ねえ！風磨どうだった？」
貴方が他の人の結果をガツガツ聞くときは、
大抵自分がよかったときだ。
テストのときとかもいつもそうだから苛立つけど、憎めない。
…わかりやすいやつ。
「ん、中吉。」
「へっへーん！私はなんと！大吉です！」
俺の目線に合わせて開かれたおみくじには、
堂々と《大吉》と言う文字が印刷されている。
「大吉なんてあとは落ちるだけだろ。」
「ひっどーい！中吉だったからって僻まないでください。」
「中吉はまだ伸び代があんの。」
「そういうの屁理屈って言うんだよ。」
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☆ - 57【楽かったよ。】→楽しかったよ、 77【それどころがもっと】→それどころか だと思います。 (2019年6月20日 19時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
もるもっと(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます！時間があるときに是非読まさせていただきますね！ (2016年1月5日 14時) (レス) id: f289174465 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 続きが楽しみすぎてやばいです！もしよかったら、私もＳＺの小説を色々書いているので、連載中のものの読者さんになってくださると嬉しいです！ (2016年1月5日 14時) (レス) id: bc7a176764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もるもっと | 作成日時：2016年1月3日 11時
