patisserie NEWS３

How to 05 ページ9

「・・・っ、」

「・・・」

絡んだ視線から目を逸らせないまま、口を塞いでいた両手を強く掴まれて。

・・・ふざけんなよって怒られる？
もう帰れば？って冷たく言われる？

その視線のあまりの鋭さに思わずぎゅっと目をつぶった次の瞬間、唇にふに、と柔らかい感触。

え！？

びっくりして目を開くと、目の前いっぱいに祐くんの笑顔があって。

「祐くん今、キス・・・きゃっ！」

両手を掴まれたまま後ろに押されて、ボスン！とベッドに勢いよく倒れ込んだ。


「ゆ、祐くん？」

「んー？」

曖昧に返事をした祐くんが、掴んだわたしの手を器用に片手でまとめあげるから。
その後に続く「怒ってないの？」のセリフはどこかに飛んでいってしまった。

だって待って、今・・・どうなってるの？
押し倒されて、腕を頭の上で押さえ付けられて・・・？

「あ、あの、」

「せっかく着けてくれた新しいやつ・・・
傷んじゃったらごめんね？」

祐くんは微笑みながらそう言うと、空いた方の手でわたしのブラジャーをぐいっとたくし上げた。

「あっ、えっ！？」

「外さないってのもアリでしょ？」

「・・・！？」

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