嗜好 02 ページ2
「冷たすぎるくらいがイイんだよね。」
そう言ったら、小山は心底驚いた顔をしていたっけ。
「疲れた時にさ、あったかく包み込んでほしいとか・・・ないの？」
ないない。いいの、そういうのは。
「あまぁく癒して欲しい時とかあるじゃん！」
ないんだってば。大体、甘くなくてもその存在だけで癒されるでしょ。
「はー・・・。
変わってんね、まっすー。」
うるさいな。
別にいいだろ、そういうのが好きなんだから。
君との出会いは衝撃だった。
今まで俺が出会ってきた「その他大勢」は一体なんだったのかとすら思えるくらい。
自分の曲の歌詞で例えるとしたら・・・
「派手な口づけ ひと目釘付け
体を巡り記憶に寄生」
・・・って感じ？
とにかく初めて会った時からもう、君以外なんて考えられない。
凛とした佇まい。
俺を見つめる琥珀色には曇りなんて一点もない。
誰にも媚びないような深い深いその色・・・。
君に魅了された男は一体何人いるだろうね。
でもきっと、その誰にも負けないくらい、俺は君のことが好きなんだ。
朝も昼も、どんな夜中だって。
俺が呼べばすぐに飛んできて、欲しがるだけ癒しと刺激をくれる。
ほら、そんなことを考えている今だって。
君はこうして俺に抱かれているでしょう？
いいように使うなって？
・・・そんなんじゃねーよ。
必要として、必要とされて、それの何がいけないの？
いつでも好きな時に俺を満たしてくれる。
だから君から離れられない。
出会ってから随分経った今でも、初めて会った時の君が忘れられなくて。
飾らない、そのままの姿がやけに印象的だったから。
いつまでも変わらずそのままでいてほしいなんて思うのは、俺のワガママなんだろうか。
もしかしたら他の男・・・そうだな、さしずめシゲなんかだったら、君の違った魅力をもっと引き出せるのかもしれないね。
でも絶対に教えない。君は俺だけの秘密。
だってほら、「秘密の味」って、なんかイイじゃん？
未来なんて誓えないけれど、君を愛する気持ちはそう簡単に消えるものじゃないと思うから。
いつまでもいつまでも、俺の日常に寄り添っていてくれませんか？
「ほんと、好きなんだよなぁ・・・。」
そう呟いて口付けたら、君の琥珀色がほんの少しだけ揺れた気がした。
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ウィロー(プロフ) - 由乃（よしの）さん» わーいすごく褒めていただいている！生々しいのが書けないだけなんですけど、そう言っていただけると嬉しいです。これからも爽やかめにえちく頑張りますね！ (2022年1月25日 18時) (
レス) id: 0b90bd599d (このIDを非表示/違反報告)
由乃（よしの）(プロフ) - 久しぶりにまた読み返して、ウィローさんすごいなぁと思っています。えっちーなのに下品じゃなくて可愛い。キャラが魅力的でたまらないです！！ また投稿待ち侘びてますね！！ (2022年1月24日 23時) (レス) id: a4b9ddb561 (このIDを非表示/違反報告)
ウィロー(プロフ) - みずさん» 初めまして。キュンキュンしていただけて嬉しいです！のんびり更新ですが次回作も宜しくお願いいたします♪ (2019年8月31日 15時) (レス) id: d8e6e031fa (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 初コメ失礼します。素敵すぎて、キュンキュンしすぎて、一気に読んでしまいました！また楽しみにしてます！ (2019年8月31日 9時) (レス) id: 34ebe85969 (このIDを非表示/違反報告)
ら。(プロフ) - ウィローさん» はい、是非…！！！ (2019年8月31日 2時) (レス) id: b5265679dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウィロー | 作成日時：2018年5月7日 19時
