好きだよ。 03 ページ20
「ちょ、慶くん、もうちょっと優しく・・・、」
「何言ってんの？強引にされる方が好きなくせに。」
「っ、」
慶くんが微笑むけれど、その目は少しも笑っていない。
本能的に恐怖を感じて思わず掴んだ掛け布団は「これジャマ。」とあっさり剥ぎ取られた。
「ねえ、」
唇をなぞる長い指。
「次はどうしてほしいの？」
「・・・慶くんの好きなようにされるのがいい。」
その指を口に含んで舌を絡めれば始まりの合図。
「ふ・・・。ほんと、好きだね？」
わたしを見下ろす目がギラリと光って。
「じゃあさ・・・声出さないように頑張ってみてよ。」
そう言うと一気に最奥まで突き上げた。
「や、あっ！」
「ほら・・・出しちゃダメって言ったよ？
Aは声ガマンしてる方が感じるもんね？」
“言っとくけど、俺の指少しでも噛んだらおしおきだからね”
遠退く意識のすみっこで、楽しそうに口の端だけで笑う慶くんが、涙で滲んで見えなくなった。
―――――
“ウブな彼女には出来ない刺激的なことをするため”
“マンネリ彼氏とは違う刺激的なことをしてもらうため”
わたしたちは今日も肌を重ねる。
「お互いの相手には秘密、表の恋愛をうまくやるにはこういうことも必要でしょ？」
慶くんは少しも悪びれず、涼しい顔して笑うんだ。
埋められないものを埋め合うための存在。
お互いの欲望をぶつけるだけの、ただそれだけの関係。
わたしたちの思惑は合致しているはずだった。
・・・そう、表向きは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウィロー(プロフ) - ゆてさん» 初めまして。たくさん読んでくださってありがとうございます！あとがきのコロ助ですが、書いた直後のコンサートでシゲがキテレツ大百科の話したんですよ！偶然にドキドキしちゃいました☆シゲのお話もまだまだ書きたいものがたくさんあるので、頑張って書きますねー！ (2018年11月11日 18時) (
レス) id: d8e6e031fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆて - 初めまして。holyから読み進め、各あとが楽しすぎてルートのあとがきのコロ助ですか？でたまらず投稿しました(世代です)中の小山くん、楽しすぎました(笑)他作品もですが、しげサンタとか…当方しげ推しなのでたまらなかったです(о´∀`о)また読ませて頂きます♪ (2018年11月11日 0時) (レス) id: a4669d30c5 (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - ウィローさん» 楽しみに生きます！！（イベントフレンドありがとうございます！）また更新楽しみにしてます！！ (2018年4月18日 12時) (レス) id: d7c6496248 (このIDを非表示/違反報告)
ウィロー(プロフ) - 樹里さん» うっうっありがとうございます(つд；*)これからも頑張って書きますね！ (2018年4月18日 6時) (レス) id: d8e6e031fa (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - ウィローさん» 大丈夫です！ウィローさんお忙しいですか？休めるときはゆっくり休んでくださいね（；＿；）増田さんルートをやってる友達のを見せてもらったりしてますけどウィローさんの書く増田さん、私はすごい大好きです！ウィローさんのおはなしは全部暖かくて幸せになれます！ (2018年4月18日 4時) (レス) id: d7c6496248 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウィロー | 作成日時：2017年7月20日 17時
