帰国。 ページ19
四月某日。
「やっと戻れたぁ〜！！」
戻って来た日本！！
いや、帰ってきた和君のもとに！！
俺は一年の留学を無事に終え今日晴れて自由の身となったのであります！！
「長かったよぅ〜。」
自分から選んだ道ではあった。確かに得たものは数え切れない程であった。
それは日本に居る限り知ることの無かっただろう財産である。
だがしかし！！
「本当に長かったよぅ〜〜！」
顔が見れないだけでこんなに辛いものだなんて、行くまで想像もしていなかった。
「でも、これからは何時でも和君に会える！！」
「………ダメですよ。まだやる事一杯あるんですから。」
「何でだよっ！」
「荷物は？住む処は？第一、二人はまだ山の上です。車の無い我々が行く手段はありません。」
「松〜本〜！！」
「…何です？」
「………あ、いや。………松本様。」
そう、同じく一年親元で暮らし色々見て廻ったらしい潤も同じ日に帰国した。
いや、正確にはしていただいた。
何だかんだとこの一年、一番交流があったのもこいつ。(…いや、松本様………。)
考えたら今まで炊事洗濯等の家事は分担制で、元から料理の上手い松本と、中華屋の息子相葉が居た為、実家を出てからも包丁なんて持ったこと無かった俺。
レンジ一つにしても、兎に角温めれば良いのでは無く、空気穴が無いと爆発したり、ずっと回し続けたら干からびたりと、とても難しい事も一人暮らしを始めてから知った。
共に来た留学仲間も同じ様なもので、一同最初に学んだ事は『勉強だけ出来ても生きてはいけない』であった。
そんな時、天の助けだったのがこの男であり、何度も恥を忍んで電話した。
お陰でこの一年で立場は完全逆転している。
帰る際も梱包等の引っ越し作業まで殆ど仕切って貰った俺の立場はそりゃあ………もう。
………言わなくても察して欲しい。
勉強が出来る＝何でも出来るでは無く、勉強なんかより一般生活の方が如何に大変であるかをまざまざ見せ付けられた一年であった。
『卓上の空論で飯は食えない。』
この一年で地球一周位差が付いた成長振りで訪れた松本。中身だけで無く体格まで成長していて、男が見ても惚れ惚れする良い男になっていた。
「呆けて無いで行きますよ。」
「口も立派に成長したよな。」
「………何か言いました？」
「いえ。」
耳も眼力も成長したらしい。
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YUY(プロフ) - 亜希子さん» はじめまして。書き込みありがとうございます。ホントごめんなさい。ある程度は書いてあるのですが、需要と供給を考え楽屋優先になってしまった現状です。出来るだけ早くお届け出来るように頑張ります。また良かったら気軽に来て下さいね。ありがとうございました！！ (2018年10月18日 18時) (
レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
亜希子(プロフ) - はじめまして。続きが読みたいです〜(⌒0⌒)／~~ (2018年10月18日 10時) (レス) id: 7fa4b72743 (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - はるのさん» いえいえ、こちらこそお待たせしてすみませんでした。去年はね、色々あったからね。(笑)楽屋の合間に書いてく予定ですのでまた良かったら読んで貰えたら幸いです！！ (2017年5月10日 21時) (レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - YUYさん、待ってました〜(´；ω；`)再開嬉しいです。あっちもこっちも素敵なお話でありがとうございます。ご無沙汰して申し訳ありません。これからも楽しみにしています。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 6484d9474a (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» いえいえこちらこそ今まで見て頂きありがとうございました。もし良かったら、今後とも宜しくお願いします。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2016年2月15日 15時
