in 楽屋裏 4

LINE（大宮？磁石？） ページ9

何時もの楽屋。只今全員揃って各自好きなことをしていた。

二宮、何気にスマホ画面を見ると、大野からLINEが届いてきた。
チラリと横目で見れば、ホニャと相貌を崩し「何してるの？」と送られている。
やっと自分でも出来た事が嬉しいらしい。
ニコニコ笑顔でまた「今、ひま？」と、よこして来るから、二宮も口の端を上げて返事を送った。

和「ひまですよ。」

智「じゃあ

和「大野さん、ひまそうですね。」

智「あ

和「昨日は何してました？」

智「え

次から次へと送られてくる二宮の言葉。
大野が返事を返そうと打ち始めた頃にはまた更に言葉が届く。
終いには読み終える前に次から次へと上って行く言葉。

因みにあまり意味の無い内容ばかりだが、よく見れば時々投下される愛の告白染みた内容が含まれている事を伝えておく。
それを大野が確認出来ているかは謎だ。

更に昇る文字に対応しようと躍起になっていた大野も、あまりの早さに苛立ち始めた。

智「ああ！！もう！」

突然大声で抗議する大野。
二宮は分かっているからいいが、他の三人は突然の叫びに一様ビクついて顔を上げた。

潤「何？突然どうしたの？」

雅「まさか寝言じゃ無いよね？」

智「態とやってるよね。」

頬を膨らませ二宮を睨む大野。
その視線を飄々と受け止め二宮は何喰わぬ顔でまた更に送った。

和「私は何時通りですよ。リーダー可愛い。」

今度は告白がしっかり見え、ちょっと頬を赤くする大野。
だがしかしまたしても、言葉の連鎖攻撃。直ぐさま告白は画面から消えて行く。

智「ああ！！」

また叫ぶ大野。
面倒見の良い松本が仕方無く大野の元へと向かった。

潤「一体さっきから何やってんです？」

大野の元へ行きながらも視線は二宮へ。
完全いたずら小僧の表情でスマホを弄っている姿に、松本は大野のスマホ画面を見た。

和「リーダー愛してる。」「リーダーは？」「俺の事好きじゃ無いの？」「返事は？」「くれないの？」「そう、そうなんだ。」「残念だね。」「じゃあ、バイバイ。」

そう、続いたのだった。

潤「大野さん、読めてます？」

智「読める訳無いじゃん！返事返したくてもどんどん進んじゃうしさ。」

プクゥーと、頬を膨らませて大野が抗議すると、最後の文字が大野の元へと届いた。

和「GAMEOVER」

ちゃんちゃん。

智「ニノ〜！！」

和「ええっ、だって遅いんだもん。」

智「あんな早いの誰にも出来ないよ〜。」

和「そんな事無いですよ。ねぇ〜翔ちゃん。」

LINE続き→←女子宮さん降臨！続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す