in 楽屋裏 4

紅白（大宮、にのあい） ページ46

紅白本番前の楽屋。辺りは基本的にジャ〇ーズ勢で固められている中、何やら騒がしい楽屋が１つあった。

和「っえい！やっ！」

智「はっ！！よっ！」

和「んーっ！まだまだっ！！」

今から使う今回の目玉。ライト〇ーバーを振り回しチャンバラごっこをする大野と二宮。
最初はちょこっと剣を交えてじゃれていただけだったが、段々楽しくなって動きが大きくなっていた。

翔「ねぇ、お願いだから本番前に壊さないでよ。」

和「大丈夫！っつ！これ思ったより丈夫に出来てるから。」

智「っわっ！」

翔「だけどもしもがあるから加減してやってね。」

智和「はーい！」

綺麗にハモッて返事を返す二人に、あまりに日常茶飯事な出来事な為、櫻井もこれ以上は何も言わず好きにさせていた。

そう、彼等にとっては小学校レベルのおふざけもあまりに見慣れた光景だったから、特に何も思わなかったのだ。

その内どんどんエスカレートする二人。
簡易で作られた楽屋はカタカタと音をたててパーティションの壁を揺らしていた。

そして。

和「んーっ！はっ！」

二宮ライ〇セーバーを掲げ斜めに降り下ろす。

智「えっ？…っ甘〜い！」

持ち前の身軽さで綺麗に躱す大野。
しかしそれさえ見通していた二宮は、躱した先に今度は下から掬い上げた。

智「っつ！あっ、ちちょっ

バランスを崩す大野。
必死に体制を戻そうとバタつかせるが、体は後方へ傾いていった。

和「っつ！大野さっ？！っつわぁ〜！」

慌てて手を伸ばす二宮。
しかし腕を掴まれ踏ん張る事が出来ず、二宮の体は大野にぶつかり、そのまま二人はパーティションさら後ろへとひっくり返るのだった。

ドンガラガッシャン！！

翔雅潤「！！！………。」

智和「………。」

隣の先輩達(お好きな方で)「！？」

智和「………。」

大野の体に乗り上げる形の二宮。
何が起こったのか把握出来ず目をパチクリして見つめあった。

雅「！っちょっと大丈夫？！」

一番近くにいた相葉がまず駆け寄った。

翔「あ〜あ、もうだから気を付けてって言ったでしょう。どっか怪我してない？」

智和「ん、大丈夫………。」

相葉がまず二宮の体を持ち上げ立たせると、松本が大野に腕を伸ばし立たせた。
その際埃を叩きながらも怪我して無いかチェックを忘れない二人。
その間に櫻井は本番前のライトセーバーを確認してから机の上へ避た。

雅「どっか痛い所無い？腕見て。…あ〜あ、ほら指切ってる！パクンっ！」

先輩「？！！！」

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