in 楽屋裏 4

グループメールの使用法（にのあい） ページ44

グループメールが稼動し、順調にメンバー内でこなせる様になった嵐さん。
特に多忙な彼等にとって、この場はなかなか役に立っていた。

そう、あの意味不明な出来事が始まる前は。

翔「何だよ、また来てるよ、これ。」

智「…本当だ。誰だろうね？」

潤「さぁ？！今度は相葉君から？あの人今何処にいるの？」

智「相葉ちゃん、取り残しのロケやって来るって言ってたよ。」

翔「ふ〜ん。じゃあまぁ外なのね。ニノはどっかのスタジオ？」

潤「いや、問題はそこじゃ無いと思うんですけど。」

翔「確かに。」

松潤が呆れた様に告げるのには訳があった。
このグループメール。確かに最初の段階で、仕事用だとは誰も提言しなかった。

だがしかし！！

ある日送られて来た１枚の写真。
もう最初がどちらだったか？

それも真面目な御仕事の話をしていた最中にも構わず投下された写真には、誰だか知らない人が載っていた。
真面目な櫻井松本は真剣にその写真を見つめた。何を言おうとしているのか？仕事の最中だ。そこに何かがあると考えるのが普通だ。
二人は悩んだ。そしたらまた１枚の写真が載った。
またまた知らない人物がいた。
二人は別の場所で、全く同じ状況で頭を悩ませていた。
するとまた１枚。

結局意味は分からなかった。

それからと言うもの。
度々届く意味不明な写真。
送り主はまだ楽屋に到着していない相葉と二宮。会話も無く投下され困惑する二人。リーダーは何も考えてはいない。
今日は、はっきり真意を訊ねるつもりで楽屋で待っているのだが。

またしても相葉二宮の間で写真の応酬がなされ始めた。

潤「あっ！これここの監守の人だよね。」

智「ニノも同じ人。」

どうやらここに着いたようだ。

二人は溜め息を吐き出し開かれるであろう扉に視線を向け待った。
その際こっそり大野が撮った自分達の写真の事を知るすべは無い。

そして………。

雅「………だろ？」

和「ええっ〜！？あっ！あっ！そうやって直ぐ逃げようとする！！きったねぇなぁ〜！」

雅「っはぁ〜？！最初に変なの送ってきたのは絶対そっちからだって！！」

和「いいえ、相葉さんでした！」

雅「いいえ、二宮さんからですぅ〜！！」

智翔潤「………。」

楽屋の外から聞こえる騒音。
一向に近付いて来る気配は無く、また回りも遠慮しているのか？他の人が歩いてる様子も感じられない。
三人は一斉に溜め息を吐き出すと、楽屋の扉を開け、廊下で言い合いを続けている二人を押し込んだ。

グループメールの使用法続き→←あけおめ罰ゲーム続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す