in 楽屋裏 4

あけおめ 罰ゲーム（末ズ） ページ42

ZIPすごろく終了後の楽屋。
普段は放っておいてもわちゃわちゃしている楽屋なのだが、何故だか楽屋内は静まっていた。
因みに二宮は戻る途中トイレに寄った為まだ戻っては居ない。

智翔雅「………。」

潤「………。」

智翔雅「………。」

潤「何なんですか？！いったい。…言いたい事があるならはっきり言ったらどうなんです。あ、でも最初にじゃん拳しようって言ったのは僕ですからね。」

翔「ああっ！考えたらあの展開になるのは一目瞭然なのに何で気付かなかったんだぁ〜！」

開き直る松本に対し頭を抱え嘆く櫻井。
一件落着するかと思われたのだが、今日の大野相葉の二人は違っていた。

智「………。」

雅「…でもさ、あれはやり過ぎなんじゃ無いの？元日の朝からあの…！！」

思い出しただけで言葉が詰まる相葉。
口をパクパクさせながら徐々に顔が赤くなっていく。

智「…耳真っ赤だった…。」

珍しく真剣な眼差しで松本を見上げるラスボス大野。嫉妬と言うより宣戦布告か？！
普段見せる事の無い表情に、強気に出ていた松本の顔が雲ってくるのだった。

潤「………いや、だってさ、急にヤレって言われてどうして良いか分かんなかったから」

翔「順番にやりながら新たな仕草を見付けようと？」

潤「？！！そっ、そうそう！！で、続きをやったら今度はやめ時が分かんなくなっちゃって………。」

雅「ニノが耐えきれず顔を背けるまで続けたわけ？」

大野同様、納得のいかない相葉。
何時なら最初に笑って許す所だが、表情は真顔で少しはそが尖り拗ねている様にも見受けられた。

潤「………スミマセンでした！！」

ガチャ

和「？えっ？何？どうかしたの？」

楽屋のドアを開けたと同時に飛び込んで来た松本の深々と頭を下げるシーン。
キョトンと立つっているだけだが、何故だか何時もより可愛さ1.5倍増し。
よく見ればまだ赤みの取れないお耳と照れて潤んだ瞳が一層艶かしく四人には映って見えていた。

智翔雅潤「………。」

和「何？どうかしたの？J何かやらかした？」

四人の気持ちもお構いなしに、トコトコ松本の前までやって来て顔を覗き込む二宮。
少しお疲れな表情が更に色気を醸し出し、はにかんだ笑顔は名だたる人々を落としたワンコの微笑み。
そんな表情をされては、やり過ぎだったと反省しだした松本の理性がプツリと切れたとしても、誰も責められはしないだろう。

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