in 楽屋裏 4

漢字一文字。（末ズ） ページ40

何時もの楽屋。
これから毎年恒例、今年を漢字一文字で表すなら。の取材会見を受ける為各々この一年を振り返っていた。

特にストイック松本は、五人の中でも一際真面目に１月から記憶に残る事を思い返した。

潤(…１月…オリエント。春にコロ先生…の前に落語を覚えてたよね。６月は米米じいちゃんがあって、あ、その前に小百合さんとか………。確か夏まであったような。あ、夏と言えば24時間テレビで硫黄島行ってた！………で宮城行って、坊っちゃんあって………死神役はその前か。髪が長いからね。でツアーが始まってからの、映画の宣伝から番組宣伝と雑誌の取材………。)

潤「………。」

雅「一文字ね。一単語じゃ無くてね。」

翔「おっ？！やっと相葉君違いが分かった？」

和「だけど相葉さん。多分皆は後者を望んでいると思いますよ。」

智「ん、ふふっ。」

雅「ええっ〜！そんなの分かんないって。やっぱり皆だってそろそろ正解が聞きたいんじゃない？」

和「相葉さん。今年の一文字で正解なんかあるんですか？」

雅「あるんだよ。あっ！と思わせてやるから待ってろよ！！」

和「いえ、待ってません。」

雅「待ってろよ！なぁ、本当は待ってんだろ？！」

智「ふふっ。大丈夫、待ってるから。」

潤(………しっかし、今年は本当大変だったよね。まだこれからもあるし………。)

和「はい、はい、待ってる事にしておきますよ相葉さん。………？ところで松本さんは決まってるんですか？」

四人で盛り上がる中、一人真顔で思案に耽る松本に気付いた二宮。
何気に言葉を振った所、じっと見つめた松本。
今までの思考がポロリと口からこぼれた。

潤「………ニノ。」

智翔雅和「………。」

潤「あ、いや、そっそのニノは今年よく働いたなぁ〜って思っただけで………。」

智翔雅和「………。」

潤「今年何があったかなぁ？って………。」

和「で、一言は何になったんですか？」

そう言われても浮かぶ姿は、今年二宮がやった配役ばかり。いや、それどころか今年二宮とあったモロモロの映像がまるで走馬灯の様に流れる松本脳。

ある時は二宮が松本になりW松潤があったり、またある時は互いに結婚相手として選んだ事もあった。
その後日再び雑誌取材でも二宮は松本の名を引き合いに出していた。

蘇る所には常にある姿。
いや、既に松本脳はそれしか再生されずひたすらエンドレス。

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