in 楽屋裏 4

同棲？？（にのあい？） ページ38

番組撮影終了後の何時もの楽屋。
各自帰宅準備をしている。

雅「ニノはまだこれからあるんだよねぇ？」

和「うん。雑誌の取材が待ってる。」

雅「じゃあ、何時頃になりそう？？」

和「どうだろう？今日中には帰れるんじゃないかな？相葉さん明日オフでしたよね？」

雅「うん。だから今から買い物してくからさ、何か欲しいのある？」

和「そう言えばトイレットペーパーが…

雅「ああ！そうだった。後トリートメントの方が残り少なかったよね？」

和「あ、うん！宜しく。」

雅「分かった。じゃあ、お先失礼しま〜す。お疲れでした。」

智翔和潤「お疲れ〜。」

パタン

智翔潤「………。」

相葉の出て行った扉から二宮に視線を一斉に向ける三人。そしてまた扉を見つめ再び二宮を見返した。

和「………？何ですか？」

更に三人は互いに目で誰が聞くかを僅かな動きで争う。まぁ大野に関してはボーっとしてるだけなので、実際は櫻井松本間で視線はぶつかりあっていた。

そして………。

翔「あ、あのさぁ〜ニノ………。」

和「何？」

質問する役割は櫻井に決定。

翔「前前からちょいちょい気になってんだけどさぁ………。」

言い淀む櫻井。隣の二宮をチラチラ見ながら鼻を啜った。

翔「相葉君と、一緒に住んでる…って事は無いよね？」

和「？！」

翔「あ、勘違いしないでね。別に否定しようとする訳でも、プライベートまで知ろうとしてる訳じゃ無いんだ。うん。」

最後の『うん。』は自分に向けての確認及び警告である。

和「はぁ？」

翔「ただ、時々二人の会話を聞いてるとさ………。」

和「一緒に暮らしてる様に聞こえる。と？」

逆隣に座る大野と前で見つめる松本にも視線を向ければ一応に首を縦に振る三人。
否定するのは簡単であるが………。

二宮は一度ちっちゃなお手てで顔を隠し考えると、『ふぅ』と溜め息を吐き出し暫し沈黙。静まりかえった楽屋に漂う緊張を楽しみながら質問を投げ掛けた櫻井に流し目を向けた。

翔「………ゴクン。」

生唾を飲み込む櫻井。頬がうっすら朱に染まった。

和「翔さん。」

翔「っはい！？」

上擦って返事を返した櫻井。つい直立敬礼しなかっただけでも褒めてあげよう。

二宮はそんな櫻井の様子に笑いを堪え、更にフェロモン剥き出しで口元に笑みを浮かべるのであった。

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