in 楽屋裏 4

ハロウィン（大宮より？オール） ページ3

何時もの楽屋前。二宮は既に四人が来ているのを確認してから、その扉を開いた。

ガチャ

和「トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするぞ。」

智翔雅潤「………。」

和「おはよ、翔ちゃん。トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするぞ。」

櫻井の前で両手を差し出す二宮。
勿論ニッコリ笑顔のおまけ付きに櫻井苦笑しながらもバッグの中からお菓子を取り出した。

翔「しょうがないなぁ〜和也は。はい、どうぞ。」

和「わぁ、やっぱ翔ちゃん大好き！」

自分の好きなものばかりのラインナップにご満悦の二宮。もう一度ニッコリ笑顔でお礼をすると、次なるターゲット相葉の前に移動した。

和「相葉さん。トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするぞ。」

雅「お返しくれなきゃイタズラするぞ。ガオッ！なんつって！」

ガオッと、モノマネしながら返す相葉。

和「………。」

雅「あれっ？う〜ん、お菓子が無いからイタズラするぞ。ニャンニャン、ガオッ！！」

ニッコリ笑顔で誤魔化そうとする相葉。
多分大概の相手であれば絆されるであろうが、二宮相手では白けるだけ。
無表情で見ていた二宮。

和「面白く無いから減点１。」

頬を膨らせ前を通り過ぎた。

次の相手は余裕の笑みで迎える松本。
足を組み、両手を広げて待ち構える様子に二宮の期待も上がり、ニッコリ笑顔で近付いた。

和「潤君、おはよ。今日もカッコいいよ。トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするぞ。」

両手を差し出し、笑顔の二宮。
実は近付いた時から甘い良い香りが微かに漂い期待大なのだが、何故だか松本は微笑んだまま二宮の瞳をじっと見つめた。

和「………。潤君、お菓子くれなきゃイタズラするぞ。」

潤「どうぞ。」

両手を伸ばし二宮を抱き寄せ膝に乗せる松本。

潤「俺にイタズラ出来るならして良いよ。好きにして。」

真顔で見つめられ、流石の二宮も耳を赤くし、言葉を失った。

潤「どう？ニノは俺にイタズラ出来る？」

甘く優しい声で耳元に囁く松本。
首まで朱に染めた二宮は、キュッとまん丸お手てを握り込みちょっと涙目ワンコで松本を見つめ返した。

和「潤君キライ………。」

ハソを尖らせ膝の上で見下ろす二宮。
捨て犬ワンコの様な瞳を向けられれば、今まで斜に構えた態度だった松本もコロッと表情を崩した。

潤「ああっ！ごめん！うそうそ冗談。俺がニノのお菓子を忘れる訳無いって。ね、機嫌治して。」

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