in 楽屋裏 4

あこがれのゲスト（オール ページ12

何時もの楽屋。
二宮は何時もと変わらず楽屋の扉を開いた。

ガチャ

和「おはよ………えっ何？皆さんお揃いで何？俺何かした？」

扉を開いた途端、四人が雁首揃えて迫ってくるから、怖くなって逃げ出そうと背後に手を伸ばすが、触ったモノはドアノブでは無く松本の腕。二宮と扉の間に入った松本が、しっかりもう一方の手で鍵を掛けた。

和「！ええっ…。何なの一体………俺なに

智翔雅潤「やってはいないよね？」

キレイにハモる四人。しかし鬼気迫るような迫力にそれどころでは無い。

和「だから何がぁ〜。ああん、もう怖いって。一体何をやるの！！」

智翔雅潤「エッ〇！！」

和「………誰と？って言うか何で？？」

智「やってないよね？」

ズズッと鼻先がくっつく寸前まで顔を近付ける大野。その目は何時に無く真剣で、流石の二宮も困惑し逆ギレするしか無かった。

和「だから！誰と！相葉さん？大野さん？それとも翔ちゃんか潤君と？？」

智翔雅潤「………。」

和「………たくっ。自分達から聞いといて今更赤くならないでくれます？兎に角、分かるように話してくれません？」

二宮のクリティカルヒットに撃沈した四人は、やっと正気に戻り、今までの経緯を話したのだった。

話はそう。15日のベイスト。
先日ニノさんに照英さんが来た事についての質問であった。
以前から会いたいと言っていた彼が遂にゲストとして登場。
四人にとってはそれだけでも気が気じゃ無いのに、二宮はラジオでつい「俺の照英」と言ったのだ。
またそれだけで無く、彼が忙しくあまり東京に居ない事や、挙げ句に３分の１位とやけに正確な数値まで飛び出した為、四人の中でまさかとは思うが、だがしかし！！
この人たらしが本気になれば、如何に男の中の男であっても一夜位過ちがあったとしても過言では無い。
いや、彼が本気になって落とせない相手など居よう筈が無い！！

四人はそう結論付け、居ても立ってもいられず二宮が来るなり問いただす次第であった。

和「………。」

智翔雅潤「………。」

和「………はぁ。」

深い溜め息を吐き出す二宮。
自分の席に深々と腰を下ろし、短くなった髪をかきあげ、伏せ目がちな眼差しが色気を誘った。
その表情を生唾飲み込み見とれる四人の顔を順にゆっくり見据えてから、もう一度色気のある溜め息を洩らした。

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