in 楽屋裏 4

お宝画像。（磁石） ページ1

Mステ本番前の楽屋。通しが終りさっさと楽屋に戻る櫻井の様子に気付いた三人は、二宮を残して直ぐ後をつけた。

ガチャ、パタン。

雅「翔ちゃん。」

潤「翔さん。」

智「翔君。」

翔「………あ、何だよ。もぅ、何？」

正直何を言われるか想像の付いている櫻井は、不貞腐れながら振り向くと、三人はスマホを櫻井に差し出していた。

智雅潤「頂戴。」

翔「………何を………。」

ジリジリ下がる櫻井。
その間を縮める三人。机にぶつかり三方を固められた櫻井に逃げ道は無く、仕方無く自らのスマホを取り出して、先程録った二宮画像を三人に送った。

それをまず確認する三人。
一通り確認し終えると、松本は呆れ顔を隠そうともせず櫻井に向き直った。

潤「本当抜け目無いですよね。」

翔「お前らだって同じ様なもんだろうが。人が折角上手いこと録った所を毎度毎度強奪しやがって…。」

雅「だって翔ちゃんのって何時も良く撮れてんだもん。」

智「うん。」

翔「そりゃ〜、伊達に経験値積んで無いからな。」

雅「本当にさぁ、今日は俺等だって頑張ってたのにねぇ、リーダー。」

智「うん。」

雅「なのに、『ニノ、綺麗だよ。ニノ最高だよ。ニノ〜ニノ、ニノ！』ってさ。もぅニノばっか！！俺等の事、全然っ！見て無かったでしょ。」

翔「ああ。………って、あ、ホラ貴方達はまだ普段から運動してるから安心…そう！見て無くても心配無いと、思った訳。ね、でもニノは不安と言うか、また怪我したら大変だし………ね。」

サラッと言い返す櫻井。
その後、流石に悪いと思った櫻井は直ぐ言い回しを変更する。まぁ、誰が聞いても建前なのは直ぐ分かる為、三人の表情はあからさまに白け顔。
そんな瞳に見つめられ、櫻井は『はぁ〜』と溜め息を吐き出すと、弱気な顔から一転、上から目線で三人を煽ってみせた。

「………ふ〜ん、あっそう。じゃあまぁ、この秘蔵中の秘蔵になりそうなスナップ写真は要らないって事で…」

スマホをポケットに仕舞う振りを見せる櫻井に、三人は一斉に飛び付いた。

智雅潤「要ります要ります！！ください、櫻井様。欲しいです！ごめんなさい！！」

翔「ったく、それ本当のお宝よ。盗れた時どんだけドキドキしたか。超貴重写真よ、大切にしてよね。」

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